どんな状況にも耐える黄金ポートフォリオのヒントは分散投資

どうも、Econです。

好況な時はもちろん、不況の時でもパフォーマンスを出してくれるような黄金ポートフォリオを組めたらなぁ」というのは資産配分を重視する投資家であれば考えたことがあるかもしれません。

そのヒントが、レイ・ダリオ (Ray Dalio)の全天候型ポートフォリオ (All Weather Portfolio)にあります。

 

この記事では、レイ・ダリオのポートフォリオから分散投資の大切さを再考察します。

 


そもそもレイ・ダリオとは

レイ・ダリオの名前を聞いたことがある人も多いと思いますが、簡単に説明します。

レイ・ダリオは、運用資産約16兆円、世界最大のヘッジファンド会社ブリッジウォーター・アソシエイツ (Bridgewater Associates)の創業者です。
最近、レイ・ダリオの著作『PRINCIPLES』という邦訳本が出たので本屋で名前を見たことがある人もいるかもしれません。また、レイ・ダリオはリーマンショックを予想していたことでも有名です。

 


全天候型ポートフォリオとは

そんなレイ・ダリオが提唱するのが全天候型ポートフォリオです。

レイ・ダリオは

  • インフレ
  • デフレ
  • 経済成長
  • マイナス成長

という、資産の価値に影響を与える4つのseasonがあると考えています。

そして全天候型ポートフォリオであれば、この4つのseasonを乗り切れる、というものです。

具体的なポートフォリオの内訳は

レイ・ダリオの全天候型ポートフォリを示す円グラフ

  • 40%: 長期国債
  • 30%: 株式
  • 15%: 中期国債 (5~7年)
  • 7.5%: 金(ゴールド)
  • 7.5%: コモディティ

という内容です。

 

世界最大のヘッジファンドですから、レバレッジ効かせまくったり、空売りをガンガン仕掛けたりしているかと思いきや国債が55%と半分以上を占めていて、一方の株式が35%というのは、想像していたよりもずっと保守的で意外でした。

まあ、実際は一部でそう言った手法も取り入れているんでしょうけどね。

 

この全天候型ポートフォリオのコンセプトは、株式はボラティリティ(価格の変動)が大きいので抑え、債券を組み込むことで株式のボラティリティを相殺する、というものです。
リスク最小化を優先したい投資家は、これが優れた方法であると言っています。
また、合わせて15%を占める金とコモディティは、歴史的に見てインフレ期にいいパフォーマンスを見せてくれており、インフレヘッジとしてのスパイス的な役割を果たします。

 

さて、実際にこの全天候型ポートフォリオをバックテストしてみると、過去30年のうち実に85%の期間でプラスのパフォーマンスを記録しています。
また、リーマンショックではS&Pがマイナス64.4%だったのに対してこの全天候型ポートフォリオはマイナス20.55%の損失で済んでいます。

 

ちょっと債券の比率が高いかな、という気はしますが、参考になります。

とりあえず、私はもっと債券ETFを買ったほうが良さそうです。

 

やはり分散投資は大切

レイ・ダリオの投資哲学は分散投資です。
分散投資で賭けを分散させる大切さを事ある毎に述べています。

 

実はこの分散投資には色々な意見があり、有名な投資家でも分散投資を否定する人は結構います。
例えば、私が尊敬するウォーレン・バフェットは分散投資を否定しています。
彼の膨大な資産は徹底した集中投資の賜物です。
バフェットは「分散投資では、自分が一番いいと思っているもの以外にも投資せざるを得ないが、そうなるとチャンスが薄まってしまう」と言っています。

 

これを聞くと、確かにその通りだと思ってしまいがちですが、ここで注意したいのは、これはバフェットだから言えることだということです。

ウォーレン・バフェットの自伝『スノーボール』を読んだ方なら分かると思いますが、バフェットの投資の裏には膨大な情報を使った綿密な分析があります。
はっきり言って、我々常人ではとても出来るものではありません
私も投資の前にファンダメンタルズ分析をやっていますが、バフェットから見たらおままごとみたいなものでしょう。

バフェットのレベルまで分析が出来れば自信を持って集中投資が出来るのかもしれませんが、そうでない我々一般投資家が集中投資をするのは危険です。
しかも、そのバフェットですら投資では結構失敗もしていますから、況んや我々一般投資家をや、です。

 

実際バフェットは、自分が亡くなった後は資産をインデックスファンドで資産を運用すべし、ということを言っており、平均的な投資家もインデックスファンドで運用することを勧めています

つまり、集中投資で成功するには並外れた能力と労力が必要です。
私のような兼業投資家が簡単に真似出来るようなことではないのです。

 

我々一般投資家が「集中投資で大きな利益を得られるかも」と思うのはゴルフを始めて3カ月くらいの人が「もしかしたら俺、タイガーウッズに勝てるかも」と思うくらい無謀です。
ゴルフでこんなことを考える人はまずいないでしょうが、投資の世界ではこのように考えてしまう投資家がとても多いです。ましてや、市場にはウォール街の猛者や機関投資家など、多くのプロが参加しています。
彼らに資金力、情報の量や質で勝つことは無理です、ライオン対ウサギくらい圧倒的な差です。
個人投資家はそんなプロを相手にしないといけないのです。

であれば、我々一般投資家に出来ること退場をくらわずにゲームに参加し続けることが大切であり、そのための分散投資です。

なので、やはり分散投資は個人投資家にとって大切なツールであり、私は分散投資を続けていきます

 

集中投資すればもっと儲かるかも、と思うようになったら、自分が3カ月のゴルファーになっていないか、振り返りたいと思います。

最後に、『スノーボール』とレイ・ダリオの『PRINCIPLES』のリンクを貼っておきます。
両方ともかなりのボリュームですが、得るものは多いです。
年末年始の休暇に読んでみてはどうでしょうか。


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Posted by Econ