どんな状況にも耐える黄金ポートフォリオのヒントは分散投資

2019年12月23日投資TLT,ポートフォリオ,分散投資,金 (ゴールド),集中投資

※この記事は2020年9月14日に加筆修正しました。
どうも、Econです。

好況時はもちろん、不況下でもパフォーマンスを出す黄金ポートフォリオを組めたらなぁ」といつも思ってます。
ハワード・マークスも言うように、市場が好調な時はそこそこでいいんです。
大事なのは市場がひどい時、自分が生き残れているか、そのヒントが、レイ・ダリオ (Ray Dalio)の全天候型ポートフォリオ (All Weather Portfolio)にあります。


レイ・ダリオとは

レイ・ダリオは、運用資産約16兆円、世界最大のヘッジファンド会社ブリッジウォーター・アソシエイツ (Bridgewater Associates)の創業者で、リーマンショックを予想していたことで有名になりました。
最近、彼の著作『PRINCIPLES』の邦訳本が出て、私の知り合いも読んでいて、ボリュームたっぷりだけどいい本だと言ってました。


全天候型ポートフォリオとは

レイ・ダリオが提唱するのが全天候型ポートフォリオで、彼は

  • インフレ
  • デフレ
  • 経済成長
  • マイナス成長

という、資産の価値に影響を与える4つのseasonがあると考えており、この4つ全てのseasonを乗り切れるために考え出されたのが全天候型ポートフォリオです。

具体的なポートフォリオの内訳は

レイ・ダリオの全天候型ポートフォリを示す円グラフ

  • 40%: 長期国債
  • 30%: 株式
  • 15%: 中期国債 (5~7年)
  • 7.5%: 金(ゴールド)
  • 7.5%: コモディティ

という内容です。

世界最大のヘッジファンドですから、レバレッジ効かせて、空売りをガンガン仕掛けたりしているかと思いきや国債が55%と半分以上を占める一方、株式が35%で、想像よりもずっと保守的でした。

全天候型ポートフォリオのコンセプトは、株式はボラティリティ(価格の変動)が大きいので抑え、債券を組み込むことで株式のボラティリティを相殺する、というもので、リスク最小化を優先しています。
また、15%を占める金とコモディティは、歴史的に見てインフレ期にいいパフォーマンスを発揮するので、インフレヘッジとしてのスパイス的な役割を果たします。

全天候型ポートフォリオをバックテストすると、過去30年のうち実に85%の期間でプラスのパフォーマンスを記録しており、リーマンショックではS&Pがマイナス64.4%だったのに対してこの全天候型ポートフォリオはマイナス20.6%の損失で済んでいます。

私の年齢(30代半ば)とリスク選好度を考えると、55%の債権比率は高いですが、レイ・ダリオの考えを知ってからは、少しずつですが米国超長期国債ETFのTLTやBNDを買い増しています。

やはり分散投資は大切

レイ・ダリオの投資哲学は分散投資で、分散投資で賭けを分散させる大切さを常に述べています。

分散投資には色々な意見があり、有名な投資家でも分散投資を否定する人は結構いて、例えばウォーレン・バフェットは分散投資否定派で、「分散投資では、自分が一番いいと思っているもの以外にも投資せざるを得ないが、そうなるとチャンスが薄まってしまう」と言っています。

彼の膨大な資産は徹底した集中投資の賜物ですし、彼の言葉を聞くと、確かにその通りだと思ってしまいますが、これはバフェットだから言えることです。

バフェットの投資の裏には膨大な情報を使った綿密な分析があります。
バフェットの自伝『スノーボール』に、バフェットの分析の深さについて書かれていますが、企業名を言えば財務諸表の数字が口をついて出るほど数字が頭に入っているというエピソードもあり、我々常人ではとても出来るものではなく、バフェットからしたら個人投資家のファンダメンタル分析なんておままごとレベルです。

バフェットだからこそ得られる膨大な量の高品質な情報を、彼とその取り巻きのスタッフがやってる高いレベルで分析が出来れば、満を持して集中投資出来るかもしれません。
でも、我々一般の投資家にそこまで高いレベルで分析をすることは不可能であり、よって我々一般投資家が集中投資をするのは危険です。
しかもそれだけ深い分析をしているのに、バフェットですら投資では結構失敗(最近の大きいのだとクラフト・ハインツ)してますから、況んや我々一般投資家をや、です。
実際バフェットは、自分が亡くなった後は資産をインデックスファンドで資産を運用すべしと言っており、平均的な投資家もインデックスファンドで運用することを勧めています

このように、集中投資で成功するには並外れた能力と労力が必要で、一般の個人投資家が簡単に真似出来るものではなく、ましてウォール街の猛者や機関投資家など多くのプロが参加するマーケットで、彼らに資金力、情報の量や質で勝つことは無理です、ライオン対ウサギくらい圧倒的な差で、はっきり言って無理ゲーです。
一般投資家が「集中投資で大きな利益を得られるかも」と思うのはゴルフを始めて3カ月くらいの人が「もしかしたら俺、タイガーウッズに勝てるかも」と思うくらい無謀です。
ゴルフでこう思う人はまずいませんが、投資の世界ではこう考えてしまう投資家がとても多いです。

我々一般投資家に出来ること退場をくらわずにゲームに参加し続けることが大切で、そのためには分散投資が有効で、分散投資は個人投資家にとって大切なツールです。

集中投資すればもっと儲かるかも、と思うようになったら、自分が3カ月ゴルファーになっていないか、振り返りたいと思います。

コロナ感染拡大を経験して

この記事を書いてしばらくしてからコロナが世界中に蔓延し、株式市場は大幅に下落しました。
2020年8月時点では中央銀行の大規模な緩和策や財政面での経済刺激策があって株価はコロナ前のレベルを超えていますが、株価が実体経済を反映しているとは思えず、行き場を失ったマネーが株式市場に流入しているバブルだと思っています。

マネーがジャブジャブに供給されてマネーの価値はどんどん下がり、金価格は毎日にように過去最高を更新しています。

損失が出ているアセットもありますが、分散投資のおかげでポートフォリオ全体ではかなり安定していて、分散投資のありがたさを改めて実感します。


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Posted by Econ