米国株が日本株よりおすすめな3つの理由
※この記事は2019年12月2日にアップデートしました.
年金2000万円問題から,投資に興味を持ち始める人が増えています.投資を始めるにあたって,投資信託や日本株だけでなく米国株にも興味がある人もいると思います.
しかし米国株と言うと,為替の問題も絡んできて複雑で難しそうとか,英語が出来ないとダメなんじゃないか,と思って米国株に興味はあるけど踏み出せない…という人もいます.
そこで,この記事では日本株に比べた米国株のメリットを伝えたいと思います.
また,米国株と言うとよく心配される点についても私の考えを書いています.
私の米国株投資パフォーマンス
米国株投資のメリットを書く前に,私の米国株の投資パフォーマンスを書きます.自分のパフォーマンスについて触れずにメリットだけ書いても信憑性ないですからね.
私は2011年の2月から米国株投資をしていて,もうすぐ米国株投資歴9年です.
その日に投資した資金は,今では税引き後のネットで2.1倍に成長しており,リターンは8.9%/年です.
ベンチマークとして同じ期間のS&P 500がどうなっているかも見てみると,2010年の年末のS&P 500が1,257で,今年の10月末で3,037でした.
グロスのパフォーマンスが約2.4倍ですので,税引き後のネットだとざっくり約1.72倍(米国内の税率10%と日本国内の税率20.315%)となります.
ベンチマークであるS&P 500を超えることができました.
補足:私のパフォーマンスでは外国税額控除は考えていませんので,それを含めるともう少しパフォーマンスは上昇します.
年8.9%のリターンと聞いてどうでしょうか.
もちろん,私より優れたリターンを出している人はゴロゴロいます.
それでも,銀行金利がほぼゼロの今の日本では8.9%というのは十分魅力的なリターンだと感じませんか.
米国株に正しく投資をすれば,このリターンを長期にわたって維持することは可能だと思っています.
そこで,次に私の9年間の投資生活の中で,米国株が日本株よりおすすめだと考える理由を書いていきます.
理由1 アメリカは長期的により成長が期待できる
日本の将来について必要以上に悲観的になる必要はありませんが,日本の少子高齢化が更に進み,人口が減少していくことはほぼ避けられません.
一方,アメリカは先進国の中では数少ない,今後も人口が増え続けて行くと予想されている国です.
人口が増えていく国をホームマーケットに出来るという点で,米国企業は日本企業よりも成長が期待できます.
もちろん,日本企業もアメリカを始めとして海外に進出をしていますが,アメリカをホームマーケットにできるというのは非常に大きなメリットです.
理由2 米国企業は日本企業より株主を重視した経営をする
株主利益を優先する米国企業では,増配で株主に還元をしていくことが当たり前です.
安易に減配,ましてや無配にすることは経営者として無能のレッテルを貼られ,厳しく糾弾されることになるので,米国企業では,増配のインセンティブが働きます.
なので,ジョンソン・エンド・ジョンソンやP&G, コカ・コーラのように連続増配期間が50年を超える企業が沢山存在します.
しかし,残念ながら日本では株主利益を尊重するという文化が全く根づいていません.
なので,業績が悪くなるとすぐに減配します.
配当維持を経営者が約束しても,経営者が変われば新しい経営者は「前の経営者が約束したことなんて知りません」というように,簡単に約束を反故にします.
こんな企業の株を安心して持つことはできません.
また,今の日本の相場が日銀に主導されている官製相場であり,その出口戦略が示されていないことも日本株の問題です.
自分の資産を増やすという本来の投資目的から外れて,日銀はETFを買い進めています.
日銀がETFを購入することで間接的に株価上昇につながります.
これは経営者からすればボーナスみたいなもので,多少業績が悪くなっても日銀による株価下支え効果で責任の追求を免れることがあるかもしれず,経営の怠慢につながります.
日本企業の経営陣は認めないでしょうが,日本でよく起こるポスト争いや責任を取らない経営陣というのは,日銀によるETF買い進めによる怠慢経営が顕在化しているのではないかと思っています.
理由3 四半期毎に配当がもらえる
1, 2個めの理由よりはだいぶ弱い理由ですが,四半期毎に配当をもらえるというのも米国株のメリットです.
日本企業は年に2回の配当というのが一般的ですが,米国企業は3ヶ月ごとの年4回というのが一般的です.
年間もらえる額は同じでも,小分けにしてもらえることで,追加投資で資金が必要な時などに機動的に動くことが出来ます.
まとめ
以上が日本株に比べた米国株のメリットです.
冒頭に書いたように,米国株は為替の問題があって難しそうとか,英語が出来ないとダメなんじゃないかと思う人がいます.
確かに為替についての知識は必要ですし,英語も出来たほうが財務諸表 (Form 10K)やアニュアルレポートを読む時に役に立ちます.
でもそれらを完璧にするまで米国株には投資しない,というのでは時間ばかりが過ぎていきます.
投資は時間を味方につけて早くから始めることがとても大切です.
必要な知識は投資をしながら身につける,という気持ちでまずは投資を始めることだと思います.
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