【英語中級者向け】The Ramsey Showで英語と投資を学習

2022年1月7日学習

昔は音楽を聞きながらランニングしていたのですが,最近は英語のPodcastを聞きながら走ることが多くなりました.Podcastランニングでは,ランニングをしながら英語のトレーニングができて,しかも役立つ情報が得られてまさに一石三鳥です.

以前書いたおすすめPodcastの記事でも紹介したものですが,最近はデイブ・ラムジーのThe Ramsey Showを聞くことが多いので,この記事で彼の運用哲学とPodcastの内容をもう少し掘り下げて紹介したいと思います.

この記事でわかること
  • デイブ・ラムジーはアメリカで有名な金融アドバイザー
  • 余裕資金は投資よりもローンの繰り上げ返済に充てるのが彼の運用哲学
  • 筆者も彼の運用哲学に賛成.なぜなら運用の世界では資産やリターンは儚いが,負債やコストは厳然と残るため
  • 市場に参加し続けることが投資では最重要,自分で潰せる退場リスクはできるだけ排除すべき
  • Podcastの難易度は中級(TOEIC730以上).40分なのでランニングやジムでの運動にちょうどいい.
  • 日本ではあまり馴染みがないですが,デイブ・ラムジー(Dave Ramsey)はアメリカでは有名な金融アドバイザーで,資産運用に関する本を何冊か出版しています(最近も新しい本を出版したらしく,Podcastでしきりにアピールしてしてます).

    Podcastでは視聴者がデイブ・ラムジーに資産運用のお悩み相談をして,それに彼が答えるという流れがメインコンテンツですが,そこでベースになるのが彼が提唱する"7 Baby Steps"です.

    7 Baby Steps. 出典:RamseySolutions.com

    Step2という早い段階で住宅ローン以外の借金は全て完済すべし,と言っていて,Step6でも住宅ローンはなるべく早く返済せよ,と言っていることからも分かるように,運用について保守的な考えの持ち主です.

    「借金があるけど,手元に多少の余裕資金があるので,返済に充てるか投資に回すかのアドバイスが欲しい」という視聴者からの相談がよくあるのですが,それに対して「Rediculous, さっさと借金を返せ」と一蹴しています.相談者の余裕資金の額や年齢,家族構成によってケースバイケースですが,住宅ローンの場合も同様に繰り上げ返済を勧めるケースが多いです.

    日本でも住宅ローンの繰り上げ返済ではなく投資に振り向ける人が多いですが,私もデイブ・ラムジーの運用哲学に賛成です.なぜなら,運用の世界では資産やリターンなどポジティブなものは儚いのに対して,負債やコストは厳然と残るからです.

    低金利の恩恵で住宅ローンの繰り上げ返済よりも投資に回したほうが利ざやが稼げると考えて投資に振り向ける人がいますが,言うまでもなく投資のリターンは保証されないので想定していたリターンが稼げるとは限らず,もしかしたらマイナスになるかもしれません.株が下落して余裕資金がなくなり,住宅ローンの支払いが苦しくなってマイホームを売却したけど残債が生じる,という最悪のケースもありえます.

    もちろん,その逆に想定以上のリターンが出る場合もありますが,マーケットから退場を食らうことなく,市場に参加し続けることが投資では最重要なので,自分で潰せる退場リスクはできるだけ排除すべきです.投資では勝つことより負けないことの方がずっと大切です.

    また,お金に関して保守的な彼のPodcastだからだと思いますが,Debt Free Screamというコーナーもあり,これが私のお気に入りです.視聴者がいくらの借金をどれくらいの期間かけて返したのか,借金を返そうと思ったきっかけは何だったのか,借金を完済した今どんな気持か,などをデイブ・ラムジーと語り合った後,視聴者が"I am(We are) Debt Free!!"とその名の通り絶叫するコーナーです.

    余談:Podcastではデイブ・ラムジーが視聴者の給料を尋ねることが,軒並み10万ドル以上(約1,150万円)稼いでいて,もはや日本の比ではありません.日本一人負け,とか日本はもはや後進国,と聞くようになりましたが,本当にそうなってしまったなと残念であり,悔しくもあります.

    The Ramsey Showは一回約40分のプログラムなので,ランニングやジムで運動しながら聞くにはちょうどよい時間です.視聴者との通話状態がよくなくて英語の聞き取りずらいこともありますが,ジム・クレイマーのような超早口ではないので,TOEIC730点以上の英語中級者以上なら内容はある程度理解できます

    英語で投資や資産運用について勉強してみたいという英語中級者の人には良い教材だと思います.

    それでは,また.

    Posted by Econ