ジョンソン・エンド・ジョンソン (JNJ)の株価急落の背景

2018年12月16日投資Johnson & Johnson (JNJ)

どうも、Econです。

 

14日の米国市場も大きく下げ、約500ドル安(2%安)でしたね。世界景気の減速が本格的に意識されてきたようです。日本も今週7-9月のGDP速報値を出しましたが、マイナス成長でした。

 

マーケット全体の動きも気になりますが、この日一番関心を引いたのはジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価が10%急落したことです。

出典:ブルームバーグホームページより

 

きっかけは、JNJ製のベビーパウダーにアスベストが含まれていたことを数十年間把握していたにも関わらず、米食品医薬品局(FDA)に報告しなかった、というロイター通信の報道を受けてです。

記事リンク(英語)

https://www.reuters.com/investigates/special-report/johnsonandjohnson-cancer/

 

JNJはアニュアルレポートにも書いてありますが、この類の健康被害訴訟を数多く抱えており、今回の報道によって、それらの訴訟にも影響を与えるかもしれません。

 

しかし、個人的にはこの件について過度の心配は不要だと思います。その理由は2つです。

  1. 今回の件はJNJの一番小さい事業セグメントの中での話
  2. JNJの健全な財務状態

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

 


1. 今回の件はJNJの一番小さい事業セグメントの中での話

JNJはConsumer, Pharmaceutical, Medical Devicesの3つの事業を柱としており、今回の件はConsumerセグメントですが、Consumerセグメントは3つの中で一番小さいのです。

JNJ 2017アニュアルレポートから抜粋

バンドエイド、リステリン、アキュビューなどお馴染みのブランドも多いので、Consumerがセグメント売上が一番小さいのは意外ですね。

 

JNJは人々の健康に直接関係するするヘルスケア部門の企業なので、今回の報道で影響がゼロということはないでしょうが、それは一番小さいConsumerセグメントにおいてです。企業業績に与える影響は限定的と考えます。

 

同じ企業なので、Pharmaceutical, Medical Devicesでのブランドイメージにも影響はなくなないと思いますが、だからといって人々がJNJ製品を買わなくなるかというと、それも考えられません。

JNJ製品は人々の生活に深く入り込んでおり、その製品なくして日常生活を送ることは難しいと思います。

短期的には影響が会っても、長期的には影響は解消されていくでしょう。

 


2. JNJの健全な財務状態

2017年の貸借対照表では、JNJの自己資本比率は約40%です。また、有利子負債は通常の年の純利益の2年分程度と、財務は健全です。

また、キャッシュフローについても、ここ3年の平均営業キャッシュフローは約200億ドル/年と、膨大な規模です。また、2017年末時点で、約180億ドルの現金相当物を持っており、潤沢な資金準備があることがわかります。

 

訴訟の動向によっては、短期的には財務状態に多少の影響があるかもしれませんが、長期的には影響は無視できるものと思います。

 

 

『株式投資の未来』の中でも、数多くの訴訟を抱えるフィリップ・モリスが卓越したリターンを投資家にもたらしてきた例が挙げられていましたが、JNJも同じです。

ビジネス自体は非常に優れており、またとても強いブランドを築き上げているため、今回の件の影響は限定的、もしくは一時的だと思っています。

 


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Posted by Econ