足るを知れば人生危うからず

足るを知れば人生危うからず
龍安寺の石庭(Econ撮影)

節約

新NISAが始まって投資の話題が盛んですが,そこでは

  • 何をすればいいか
  • 何を買えばいいか

というWhat論ばかりが注目されていますが,本当に大切なのは

  • 自分はどんな人生を送りたいか
  • 自分はどんな価値観を大切にして生きたいか

というHow論だと思います.

この記事では

  • なぜHowをしっかり定めることが大事なのか
  • 私がどんなHowを定めているのか,そしてそれがどう資産形成に役立っているか

を書いてみました.

Howはその人の価値観なので全員にとっての正解はありませんが,私の価値観は,資産形成をしていく上では効果的な人生哲学かなと感じているので,少しでも参考になれば嬉しく思います.

行動原理が行動を決める:HowとWhatの関係

「どんな人生が理想か」「自分はどんな価値観を大切にしたいか」というHowの部分はいわば自分の人生哲学や行動原理で,要はその人の根っこになる部分です.

一方,「何をするべきか」「何を買えばいいか」という投資でのWhatは表層的な行動で,つまりHowが根っこや幹に対してWhatは枝葉です.

そのため,いくら枝葉のWhatをきれいに揃えても,それが幹や根っことなるHowと整合性が取れていなければWhatを継続するのは難しく,たとえば「少しでも節約してその分を投資に回す」というWhatを目指しても「SNSでリア充アピールしたい」というHowを持っていたらWhatを続けるのは相当なストレスですし,いずれ破綻します.

Whatが立派でもHowがグズグズではそれはまさに砂上の楼閣に等しく,逆に一見すると地味なWhatでも,地に足付いた強固なHowの上に立っていればちょっとやそっとの変動では揺るぎません

そのため,SNSで他の人の投資に関するツイートを見ようとは思いませんし,たまに資産や収入を自慢するようなツイートが目に入ってしまった場合は,そのアカウントを秒でミュートにしてます.

ともすると「何をするべきか」というWhatに目が行きがちですが,まずは「自分の理想はどうあるべきか」というHowをしっかり考えるのが大切になってきます.

人生哲学:我,ただ足るを知る

私の日常なんて他人にはどうでもいいと重々承知していますが,説明の都合,私の日常をご説明します.

私は在宅と出社が週の半々というハイブリッドワークで,在宅の一日はだいたいこんな感じです.

  • 朝,始業まではコーヒーを飲みながらお気に入りのYoutubeを観ながらのんびり過ごす
  • 仕事が終わったらお気に入りのPodcastを聴きながらランニング,帰宅後は風呂,家族で食事 & 晩酌
  • たまに仕事を早く切り上げて近所のサウナで整い,家に帰って来て食事 & 晩酌

出社の日は

  • 通勤時はお気に入りのPodcastを聴いたりKindleで読書
  • 昼休みは近くvの本屋で最新本をアップデート
  • 夜は家族で食事 & 晩酌
  • たまに,エノテカで少しいいワインと成城石井でちょっといいつまみ

週末は

  • その日作る料理に合いそうなワインをカルディや成城石井で物色
  • ワインに合いそうなチーズもあればそれも買って楽しむ
  • 月に2, 3回は家族でドライブ,ショッピング
  • 年に数回は旅行

という感じで,ご覧の通りキラキラしてないですし映えてもいない,特筆することのない日常です.

しかし,私はこの生活をリア充の極みだと思っていて,もう文章にしているだけで充足感でいっぱいです.

そして,私をそのように考えたらしめているのが「足るを知る」の精神です.

龍安寺で「吾唯足知(我,ただ足るを知る)」の蹲踞(つくばい)を見たことがある方もいると思いますが,これは下の写真のように真ん中の口を中心に4文字を時計回りに配置したものです.

ryoanji-temple
吾唯足知の蹲踞(つくばい)

初めて見た時は「へぇ,うまいなぁ」と感心したのですが,まさかこれが自分の人生哲学になるとは当時は思ってもいませんでした.

僻みでもやっかみでもなく

  • タワマンに住む
  • 外車を乗り回す
  • ブランド品を身にまとう
  • 高級レストランで食事をする
  • そして極めつけにその様子をSNSにアップする

ということには本当に全く興味がありません.

やってできなくはないですが,上に挙げた普段の生活のほうが費用対効果は100倍以上にもなると確信しているので,やりたいとは微塵も思いません.

「我,ただ足るを知る」で楽々貯蓄

「足るを知る」が基本思想なので散財をしません(しかし,食や家具などの品質にはこだわります).

特に意識をしなくても毎月の支出は安定的で,貯蓄は継続的にできていますし,それを自動で投資に振り向けるというゴールデン・サイクルも回り続けています.

基本的に私がやることはあまりなく,強いて言うなら個別企業の四半期決算をチェックして,マネー・マシンが問題なく動いているかどうかをモニタリングするくらいです.


とまぁ,私の場合はこんな感じで「足るを知る」という人生哲学を起点にして,その結果貯蓄ができ,それを投資に振り向けることで,スノーボールがゴロゴロ転がるが如く,少しずつ資産が大きくなりつつあるという状況です.

「足るを知る」の精神は蓄財には最高の人生哲学,この世界の住人になれて本当に良かったと思っています.


では,また.

Posted by Econ