ダイヤモンド・ポートフォリオ: Diamond Portfolio

ダイヤモンド・ポートフォリオ: Diamond Portfolio
Image by zombie cygig from Pixabay

資産分散投資

「あなたの運用コンセプトを一言で表すと?」と聞かれたら何と答えますか?

ポートフォリオの運用コンセプトに名前をつけて一言で表現できるようにしておくと,自分の運用ポリシーをいつでもチェックすることができて便利です.

それに何より,自分の運用コンセプトを決めておくと,投資家として一回り大きくなった気がしてモチベーションもアップします(笑)

この記事のポイント

想定読者

  • 自分の運用コンセプトを決めたいと思いつつ,どうやって考えたらいいかがわからない人

お伝えすること

  • 管理人Econのポートフォリオ・コンセプト
  • そのコンセプトに至った考え方

投資家の数だけ運用コンセプトはあるので,それぞれの投資家が自分にフィットした運用コンセプトを作る必要がありますし,私の運用コンセプトは一つの参考にしかなりませんが,この記事が,読んで下さった人の運用コンセプトを考えるきっかけになれば幸いです.

ポートフォリオ・コンセプト: DIAMOND

私のポートフォリオ・コンセプトはDIAMOND(ダイヤモンド)です.

地球上で最も硬い物質の一つで,美しい輝きを放つダイヤモンド(Diamond)のように,どんな状況にも耐えつつキラ星の如く輝き続ける堅牢なポートフォリオを築きたい,という想いからたどり着きました.

あとは,ちょうど私の誕生石がダイヤモンドなので,それもいいかなと思っています.


私は元々攻めよりも守り重視の運用をして来ましたが,準富裕層になってから守り重視の運用に拍車がかかり,大きなリターンを狙うよりもリスクを抑えようというインセンティブがこれまで以上に強くなって,具体的には平均して税引前で7%のリターンを中長期的に稼げれば十分だと思っているところです.

こう思うようになったきっかけは,資産規模が大きくなるとそれだけ資産が増えるスピードが早くなると言われていて,私はこれを「資産は加速する」と表現していますが,嬉しいことに私もこの「資産加速現象」は体感するようになったことです.

上のグラフは2011年,私が社会人になって間もない頃からトラッキングしている私の資産額の推移ですが,後半に連れてグラフの傾きが大きく,つまり資産が加速しているのがわかります.

こうなってくると,巡航速度で資産が増えてくれれば私にとっては十分なわけで,大事なのは育ってきた資産をどうやって守っていくかのほうがより大事になってきます.

環境が良い時期にリターンを最大化するよりも,逆境で生き残るほうが大切だ.市場環境が良い時は並のパフォーマンスで事足りる

Howard Marks ハワード・マークス

は,私が座右の銘にしている言葉ですが,マーケットが嵐のごとくパニックに陥っているような時でも,嵐の夜でもにキラリと光るポートフォリオが理想です.

ポートフォリオ・コンセプトは変えるべきか

ポートフォリオ・コンセプトは短中期的には固定したほうがいい,というのが私の意見です.

なぜなら,「ポートフォリオ・コンセプトがブレブレ」 =「 自分の運用ポリシーが固まっていない」であり,自分の運用ポリシーが決まらずに,SNSのノイズ情報に惑わされてフラフラしているとリターンはおぼつかないからです.

ポートフォリオ・コンセプトは基本的にあまりコロコロ変えないほうがいいのですが,次のようなタイミングでは変えるのもアリです.

  • 資産が育ってきて,「増やす」から「守る」フェーズになる時
  • 家族構成が変わった時
  • ライフステージが変わった時

純資産3,000万円以下のマス層のフェーズなら,資産を増やすことが基本方針ですが

  • アッパーマス層(純資産3,000万円以上,5,000万円未満)
  • 準富裕層(純資産5,000万円以上,1億円未満)
  • 富裕層(純資産1億円以上,5億円未満)

…とステップアップするごとに,増やすことから減らさないことに軸足がシフトしていくのが普通です.

また,家族構成もポートフォリオ・コンセプトに影響を与えるファクターで,具体的には,シングルの時はアグレッシブな運用ができても,結婚したり子どもができると運用はコンサバになってしかるべきだし,特に子どもの教育資金について考えなければいけないような年齢になればなおさらです.

さらに,年齢を重ねるごとに投資期間が短くなり,すなわちリカバリーの時間が短くなるので,これもアグレッシブからコンサバなポートフォリオ・コンセプトに移行する要因です.

こうやって見ると,ポートフォリオ・コンセプトは攻め → 守り になるのが一般的で,その逆はレアケースなのかもしれません.


以上です.

皆様にとって,しっくり来るポートフォリオ・コンセプトが見つかりますように.


では,また.

Posted by Econ