【比較】VTI + VYM vs VTI 年間配当差でiPadが買えた
2022年はVTIのみをドルコスト平均法で積み立てて,余力があれば個別株投資をしようと思っていたのですが,ここにきてVTIだけでなくVYMも組み込もうかと思いつつあります.
というのも,VTIは税引き後の配当利回りが約1%で,配当利回りという点では魅力が薄いので,もう少し配当利回りを狙いたいと思うようになりました.私はSBI証券でジュニアNISAを2口座持っていますが,SBI証券のジュニアNISA口座では様々なメリットがあるので,今回はそれをフル活用してシミュレーションしました.同じようにSBI証券のジュニアNISAで運用をしているパパ・ママ投資家の方の参考になれば幸いです.
前提:SBI証券でのETF手数料とジュニアNISA
SBI証券はいくつかの海外ETFを買付手数料を無料に設定しており,VTIもそのうちの一つです.さらに,VYMもジュニアNISAで買えば手数料を無料にできます.VYMは手数料無料の対象商品ではないのですが,SBI証券はジュニアNISAで購入した海外ETFは手数料無料となるからです.
また,ジュニアNISAでは2023年で制度が終了してしまうものの,ジュニアNISA内で投資をした分は子どもが20歳に達するまでは非課税で保有できます.
ジュニアNISAの制度が2023年で終了するのは残念ですが,私は皮肉にもこれによってジュニアNISAの使い勝手が増したと思っています.最大5年間の投資期間を享受することはもうできませんが,今年開設しても2年分の投資期間を享受できるので,まだジュニアNISAを開設していない場合は口座開設だけでも済ましておくと良いと思います.
計算前提
計算に使うVTIとVYMは上のテーブルを使います.配当利回りは2022年1月7日の終値で計算しています.
年間投資額は360万円で次の2つのシナリオを考えます.
- 全てVTI:200万円を課税枠で,160万円(80万円×2)をジュニアNISAで投資
- VTIとVYM:200万円の課税枠でVTI,160万円のジュニアNISAでVYMに投資
シナリオ2について解説すると,上記したようにVYMはジュニアNISAでのみ無料で買えること,子どもが20歳に達するまでは非課税で保有できることの2点を考えると,配当利回りの高いVYMはジュニアNISAで買ったほうがいいのでこのように振り向けています.
この条件で,2030年まで毎年どれくらいの配当金が得られるか,累計配当金ではどれくらいの差が出るかを検証します.なお,配当の増減は織り込んでおらず,2030年まで直近の配当利回りがキープされるという前提でシミュレーションしています.
シミュレーション結果
上のテーブルがシミュレーション結果です.2022年と2023年はその年に投資した分の配当をフルでもらえるわけではないので,その年の投資から得られる配当を半分にして計算していますが,投資分の配当をフルでもらえる2024年以降では毎年,税引き後5.2万円の配当の差が生まれます.2030年までの累計配当はシナリオ1が68万円に対してシナリオ2が108万円と40万円の差が生じる計算です.
いかがでしょうか?キャピタルゲインを考慮していないのでトータルのパフォーマンスではありませんが,投資の配当がフルで効いてくると年間5.2万円の差,今後9年間では40万円の差というのはかなり大きく感じると思います.年間5.2万円といったら39,800円のiPadが買えますし,9年間で40万円を余分に用意できれば教育費の面でも支えになります.
今回は年間投資を360万円で計算しましたが,もっと投資に振り向けられる人もいるでしょうし,もう少し抑えたいと思う人もいると思います.また,ジュニアNISAを使い切る前提で計算しましたが,そこまで振り向けるのは厳しいという家計もあると思います.
なので,この記事を参考にしていただき,自分の家計ではどれだけ差が出るのかをシミュレーションをしてみるといいと思います.皆さんの投資判断に少しでも役に立てば幸いです.
それでは,また.
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