子どもにも読ませたい投資本のバイブル

古代遺跡

2022年7月2日おすすめ投資本ミリオネア・マインド

バビロン大富豪の教え』という「大人も子供も,おねーさんも」楽しく読めて学びの多いマネー本を紹介します.

原著のタイトルは"The Richest Man in Babylon"で,日本語では似たタイトルの本がいくつかありますが,内容は同じです.

私がこの本を買ったのは10年以上前で,今でもたまに読み直しますが,読む度に気付きが得られる素晴らしい本です.お金持ちを目指すすべての人に役に立つ本だと思っています.

  • 物語形式なので,登場人物に感情移入でき,書かれている教えをよりしみじみ感じられる
  • どんなステージにいても大切な,普遍的な教えが盛り沢山
  • 子どもが読む初めてのマネー本にもおすすめ

物語形式

この本が他のマネー本と大きく違っているのは,物語仕立てという点です.お話しに沿ってマネーやマインドセットに関する教えが書かれていますが,物語仕立てのいい点が2つあります.

一つは,物語なので楽しくスイスイ読めるという点です.大人が読みやすいのはもちろんですが,中学生くらいの子どもも読めるはずです.私はこの本を読んだのは20代後半でしたが,10代の頃に読んでおきたかったです.

二つ目は,登場人物に感情移入することで,本の教えがより腹落ちする点です.普通のマネー本のように著者の意見や事実と書かれるのも悪くないのですが,登場人物の心情を想像したり情景を思い浮かべながら読むとより身に沁みます

私は小説を読まないのですが,この本のようにマネーに関する教訓の小説なら喜んで時間をかけて読みますね.

普遍的な教訓がてんこ盛り

この本は1926年に発表されて以来,100年近くたった今でも世界中で売れ続けている本です.100年前と聞くと内容が古いのではないかと心配になりますが,逆に言えば100年も読み続けられているだけあって普遍的な教えが盛り沢山です.

100年前と今では,使えるツールも触れられる情報量も全く違いますが,この本に書かれている教えはそうした時代の違いに関係なく普遍的に役に立つものばかりで,いろいろな場面に応用可能です.

また,時間だけでなく,自分が今どんな状況にいてもこの本は役に立ちます.これからお金持ちを目指して歩み始めた人はこの本の内容を守れば順調に進んでいけるでしょう.これまで順調に進んできたけど最近少しマンネリ化しているという人は読み直すことでモチベーションアップに繋がるかもしれません.すでにお金持ちに到達した人が読み直せば勝って兜の緒を締めよ,という気持ちになるかもしれません.自分がライフステージのどこにいても,気付きを与えてくれる本です.

この本に書かれている教訓はマネーに対する戒めとマインドセットの大きく二種類に分けることができ,私はマネーへの戒めの方はだいぶ身に付いて来ているとは思うのですが,マインドセットの方はまだまだで,油断するとすぐに元来のネガティブ思考に戻ったり,この本に書かれているような良い習慣も三日坊主でサボり始めます.

最近は"Building a Second Brain"という本を読んで,情報をキャプチャーしていつでもどこでもその情報に触れられるようにする術を身に着けたので,もう一度この本をざっと読み直し,エッセンスをキャプチャーしてちょくちょくこの本の教訓を見て自分の行動にまで落とし込もうと画策しています.

“Building a Second Brain”についてはこの記事で書いています.

子どもの初めてのマネー本に

上でも少し書きましたが,物語形式なので,中学生くらいの子どもでも十分読めます.しかも,この本に書かれていることは大人だけでなく子どもでもできることばかりです.いや,むしろこの本を子どもの時に読んで,実践し続けていれば鬼に金棒じゃないかと思います.

私は,自分の子どもに将来読んでもらいたい本が何冊かありますが,この本はその中の一冊です.中学生になったらスマホ料金はお小遣いの中から自分で払わせますし,お金を持って出かけることも増えるので,そうなる前にこの本を読んで正しいお金の使い方を身に着けてほしいと思っています.

また,私の子どもは小学生ですが,お金を正しく扱う教育として複式簿記でお小遣い帳をつけさせて,月の始めにその月のお金の目標を立て,月末に振り返るように教えています.たぶん今はまだ何をやっているか理解できていないと思いますが,この本を読んだ後に今やっていることの意味に気付いててくれればと期待しています.


以上,『バビロン大富豪の教え』でした.誰もが楽しく読めて,そしてどんなステージにいる投資家にも役に立つ本です.活字はちょっと…という人はマンガ版もあるみたいなので,そっちを読むのもいいかもしれませんね.

では,また.

Posted by Econ