バフェットとソロスから学んだ投資の心構えと3つのto do

バフェットとソロスから学んだ投資の心構えと3つのto do
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おすすめ投資本

以前読んだ本を改めて読み返すと色々な発見があります.

この記事でご紹介する『バフェットとソロス 勝利の投資学』は数年前に読んだのですが,本棚に並んでいた背表紙を見て何となく読み返してみようとふと手に取ったのですが,改めて読み返すと色々と気付きと反省があったのでまとめてみたいと思います.

この本から得た気付き

この本から得た気付き
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この本はバフェットとジョージ・ソロスという投資世界の巨頭の投資戦略と手法を比較してその共通原則について解説し,それを一般投資家が獲得するにはどうすればいいかを書いた本です.

バフェットについては説明は不要だと思いますが,ソロスについて簡単に説明すると,彼は通貨,先物市場でのレバレッジ取引を得意としており,「イングランド銀行を破綻させた男」という異名を持ちます.

長期投資家のバフェットとトレーダーのソロス,一見すると両極にいる投資(投機)スタイルでおよそ共通点などなさそうですが,表面だけを見るのではなく,もう一段回抽象的に考えてみると多くの共通原則があることがこの本からわかります.

投資のto do と心構え

この本で得た一番の気付きは,投資でやらなければいけないことと投資をするにあたっての心構えを再認識できたことで,具体的に言えば,投資でパフォーマンスを出すためにはある程度の時間と労力を割くという覚悟が必要だということです.

来年から新NISAが始まりますが,この本を読む前までは新NISAの投資枠を全てインデックスファンドで埋めようと思っていたものの,この本を読み直したことで成長投資枠の一部は個別株で運用しようかと考えています.

ここ最近はもっぱらインデックスETFへの投資ばかりで,以前のようにアニュアルレポートや財務諸表を読むことはほとんどなくなり,投資に割く時間は比べて圧倒的に減りましたが,それに呼応するように投資パフォーマンスも冴えなくなってきていました.

振り返ってみると,私のポートフォリオでアウトパフォームしているのは,アニュアルレポートや財務諸表を読み込んで自分の投資基準に当てはめて投資判断を下した銘柄でした.

もちろん,そのようなプロセスを踏んでも利益が出ていない銘柄もあるのですが,個別銘柄とインデックスETFのトータルパフォーマンスを比較すると個別銘柄に軍配が上がります.

インデックスETFやインデックスファンドは楽だし,市場平均のパフォーマンスは期待できますが,バフェットやソロスのように投資に労力と時間をかける必要はないにしても(そもそも出来ない),たとえば一週間のうち数時間は投資のために時間を割くという覚悟が必要だと改めて痛感しました.

投資哲学を築くために必要なこと

投資哲学を築くために必要なこと
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投資哲学,よく聞く言葉ですがその定義は人によって曖昧で,もしかしたら哲学という言葉だけが独り歩きしている投資家も多いと思います.

自戒も込めて書くと,投資哲学とは投資の世界,つまりマーケットがどんな仕組みで動いているかという世界観のことで,もう少し具体的に言うと

  • 株価はなぜ動くのか
  • 株価を決める要因は何か
  • 良い投資,悪い投資とはどんなものか

ということに関する自分なりの考えです.

そして,投資でパフォーマンスを出すためには自分なりの投資哲学を確立しなければいけないとこの本を読んで改めて気付かされました.

「誰々がこう言っていたから」とか「みんなやっているから」という理由でその時々のトレンドやインフルエンサーに合わせて自分の投資哲学をコロコロと変えていては,投資でパフォーマンスを出すなんて夢のまた夢です.

本書を読んで自分に課す3つのto do

1. 投資哲学を再構築する

まず,自分にとって良い投資とはどういうものかを改めて考え直し,良い投資をするために必要な行動基準を改めて考え直すことにしました.

そして,なぜその行動基準が必要なのか,まで落とし込んで自分の言葉でしっかり文章に残しておきたいと思います.

2. 自分の思考プロセスに批判的になる

私も含めて,投資家という人種は

  • 自分は一般的な人よりも知識がある
  • 自分の投資判断は平均よりも上だ

という根拠のないうぬぼれにともすると浸りがちですが,投資の達人は「自分は間違っているかもしれない」と自分の思考プロセスにいつも批判的な視点を持ち続け,「もし自分が間違っていたらどう動くべきか」ということを常に考えていることがわかります.

だから再起不能レベルに陥る前にさっさと損切りして,残った元手で次の投資機会を見つけますし,何より大事なのは「なぜ自分は間違ったのか」と振り返っていることです.

これが私も含めた一般的な投資家だと「自分の買値レベルに戻るまでは塩漬けにしておこう」と考えて結局売り時を逃して,他の投資機会も逃してしまいますし,まして自分がなぜ判断を誤ったのかという振り返りをすることなんてありません.

これからは,投資判断を下す度に

  • なぜそのような投資判断を下したのか
  • 投資判断を下すにあたって,どんなデータを参照したのか

といった記録をしっかり残し,後で振り返りができるようにして,自分の行動を批判的に見つめ直すことにします.

3. アニュアルレポートと四半期決算の読み込み

自分の投資判断の質を高めるには,学び,実践し,トライアル・アンド・エラーを繰り返すしかありません

近道はなく,自分で学ぶしかありません

Youtubeの投資関連チャンネルを見て知識が深まったと思ったとしても,それは分かった気になっただけで,実は全くわかっていないのだと,この本を読んで痛感しました.

だから,私はYoutubeの投資情報は娯楽として完全に割り切ることにしました.

代わりに,自分で学び,実践し,トライアル・アンド・エラーを実践するために

  • 保有銘柄のアニュアルレポートを読み込んでその企業のビジネスについて自分なりの判断をする
  • 財務諸表を読み込んでその企業の財務状況と売上について自分なりの考えを構築する
  • 四半期決算をトラッキングすることで,将来のビジネス環境に対する意見を持つ

を継続することにします.

これは自分の知見を深めるだけでなく,保有銘柄が引き続き投資基準を満たしているかをモニタリングできて一石二鳥です.

新たにこれを実践することで,売却する銘柄が出てくるかもしれませんが,それは自分の投資基準に合わなくなった銘柄ということで,そうした銘柄を売却するというのも,独自の投資システムを構築するためには必要な練習だと思います.

まとめ

超有名投資バイブルに比べると知名度は一歩劣るかもしれませんが,それらの本に負けず劣らず学びと気付きが多い本で,著者のマーク・ティアーもバフェットとソロスの運用哲学を自分に当てはめて,そこから得た利益で悠々自適な生活を送っているというエピソードからも,この本に書かれていることには説得力があります.

読み返していて思ったのが,「あわよくば,もう少し早く読み返していればなぁ」という後悔でしたが「新NISAが始まる前にこの本を読んで,投資に対するスタンスを改めて考え直すことが出来たのはラッキーだ」とポジティブに捉えることにしています.

長期投資家からすると,トレーダーの行動は正反対にあるので「トレーダーから学ぶことなんて何もない」と思いがちですが,実はその行動に至る根拠には一貫した考えがあるので,「みんなが右向きゃ自分も右」の一般投資家からすればむしろ学ぶべきところが多いのではとすら思いました.

程度の差はあれ,投資の世界に飛び込むのであれば,ある程度の時間と労力を割く覚悟が必要だということを新NISAが始まる前に再認識できてよかったです.


では,また.

Posted by Econ