アッパーマス層から準富裕層になるのは簡単な3つの理由
このブログを読んでくださっている方なら,野村総合研究所の純資産ピラミッドを知っている人が多いと思いますし,80%というマジョリティのマス層から抜け出して,アッパーマス層,さらには準富裕層へと上っていきたいと思う人が多いと思います.
「準富裕層」,形だけですが「富裕」という単語が入っていて,少しお金持ちに近づいた気持ちになってモチベーションが上がります.
この記事では,アッパーマス層になった人の多くは準富裕層になるためのポテンシャルを秘めているということをお伝えします.
資産形成を目指す人のモチベーションアップにつながれば嬉しく思います.
アッパーマス層の多くが準富裕層になるポテンシャルを秘めている3つの理由
- アッパーマス層であれば,お金を管理する能力がすでに身についている
- アッパーマス層の平均資産額は伸び続けている
- 資産額の増加に伴い,富の成長は加速する
アッパーマス層はお金の管理能力がある
アッパーマス層とは純金融資産3,000万円以上5,000万円未満の世帯なので,仮にゼロからスタートして毎月10万円貯蓄を続けた場合,単純計算で25年かかることになります.
毎月10万円の貯蓄でも25年と考えると,一般的にはアッパーマス層に到達するのはそんなに簡単ではないですし,それなりに時間がかかるのがわかります.
そのためアッパーマス層になるには,
- 生活費を収入の範囲に抑える貯蓄体質が身についている
- そして,それを長期間にわたって継続できる
という能力が必要ですが,逆を言えばアッパーマス層に到達している人はしっかりとお金を管理できて貯蓄体質がある程度は身についていると言えます.
お金を管理するスキルがあって貯蓄体質が身についていれば,お金持ちへの波に乗れている状態で,こういう人たちが資産を伸ばしてアッパーマス層から準富裕層になることはそんなに難しいことではありません.
伸び続けるアッパーマス層の平均資産額
上のグラフはアッパーマス層世帯の平均資産額で,これを見るとアッパーマス層の平均資産額は伸び続けていることがわかります.
ちなみに,「上に極端なお金持ちがいると平均は上に引っ張られるので平均値に意味はない.見るなら中央値にすべきだ」という主張がありますが,今回のアッパーマス層のように下限(3,000万円)と上限(5,000万円)が決まっている場合は平均値は有効に機能しますので,平均を使って考察します.
さて,2005年には3,500万円だったアッパーマス層の平均資産額は,リーマンショックの影響で2009年に一度大きくへこんでいますが,その後は右肩上がりで上昇して直近の2021年では4,570万円まで伸びています.
これを見ると,2005年はアッパーマス層の多くが下層の3,000万円から3,500万円に集まっていたのに対し,2021年は上澄みの4,500万円から5,000万円に集まっている状況がわかります.
アッパーマス層は純資産3,000万円以上5,000万円未満とは言いつつ,その多くは5,000万円にかなり近いところにいて,既に準富裕層の背中が見えていて「準富裕層は射程圏内!」という世帯が多そうです.
資産額が増えれば富の成長は加速する
アッパーマス層の平均資産額が4,570万円だったということは,あと数百万円で準富裕層になれる「準富裕層予備軍」がゴロゴロいるというのがわかります.
そして5,000万円弱という資産規模で,株式などのリスク資産へ投資をしていれば,数ヶ月で数百万円の資産アップは達成可能が期待できます.
私が準富裕層になる前の時期を振り返ると,
- 現金 25%
- 株式 62%
- 債券 5%
- 貴金属 8%
というアセット・アロケーションでしたが,変動の大きい時は1ヶ月で300万円ほど資産が伸びていましたし,変動が小さい時でも1ヶ月に50万円ほど資産が変動していました.
そして,2021年に準富裕層になった後,2022年は米国株の調子が悪かったので私の資産も伸び悩みましたが,それでも準富裕層から陥落したことはありません.
経験則ですが,5,000万円に近い資産規模で安定的なポートフォリオを組めば資産は自動的に増えていきます.
もちろん,家計管理をしっかりして黒字家計をキープするという条件付きですが,最初に書いたとおり,アッパーマス層に到達した世帯であればお金を管理するというマネーの基礎体力ははしっかりでき上がっているので,準富裕層になるのは時間の問題だと思います.
まとめ
以上,アッパーマス層に到達した人が準富裕層になるのはそんなに難しくないということについて書いてみました.
アッパーマス層に到達した人は自分なりのお金との付き合い方を築けている人ですし,「早く準富裕層になりたい!」と焦って,レバレッジを効かせたり資産を一箇所に集中させるなどの無茶な運用をしなければ,年間数百万円ずつ資産を増やして準富裕層になることはそんなに難しいことではありません.
では,また.
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