ユニリーバ(UL)株に投資。新興国に強い巨大消費財メーカー、ADRで配当妙味あり

どうも、Econです。

最近、過去記事のリライトに取り組んでいて、新しい記事を書いておらず、申し訳ありません。

 

最近、アメリカ株が好調ですが、そんな中、先日ユニリーバ (UL)株を買いました。

前から欲しいと思っていた銘柄ですが、値上がり気味でなかなか買えなかったのですが、ようやく買えました。

 

「ユニリーバってどんな会社?」

「どんな分析をしてユニリーバへの投資を決めたの?」

「ユニリーバに求めるポートフォリオでの役割は?」

この記事ではこうした疑問に答えていきます。

 


ユニリーバとはどんな会社か

ユニリーバはオランダに本社を置く一般消費財メーカーです。

世界190カ国、地球規模で事業展開しており、2018年の売上は510億ユーロ(約6兆6,000億円)、P&Gと双璧をなす世界最大級の消費財メーカーです。

因みに、P&Gの2018年の売上高は668億ドル(約7兆3,480億円)です。

 

下の図は、ユニリーバが扱っているブランドですが、見たことのあるロゴも多いと思います。

日本でもシャンプーのDoveや、紅茶のリプトン、スープのクノールなど、馴染み深いブランドが多くあります。

ユニリーバの事業は3つの柱からなります。

  • Beauty & Personal care (BPC)
  • Food & Refreshment (F&R)
  • Home care (HC)

BPCではAxe (男性化粧品), Dove (ヘアケア、ボディーケア), Lux(ヘアケア), Rexoma (制汗剤), Sunsilk (ヘアケア)の5つのブランドをグローバルブランドとして位置づけています。Axe, Dove, Luxなどは日本でも馴染み深いブランドで、生活に深く浸透しています

グローバルブランドの他にも、Vaselineなどの有名ブランドがあります。

 

F&RでもBPCと同じく5つのブランドをグローバルブランドとして位置づけており、Knorr (スープ), Hellmann’s (マヨネーズ), Magnum (高級アイス), Lipton (紅茶), Heart (アイス) 

がそれにあたります。

Knorr, Liptonは日本でも馴染み深いですね。

冬の寒い日にKnorrのスープを飲む姿を想像するだけで温かい気持ちになります、すごいブランドパワーですね。

Hellman’s (ヘルマン), Magnum (マグナム)は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヘルマンのマヨネーズは欧米の家庭では一家に一つは常備されている位、馴染みのあるものです。

ヘルマンは日本のマヨネーズと違ってチューブ型ではなく、バケツ型です。

きっと日本の家庭以上にマヨネーズを消費しているのでしょう。

 

また、日本で高級アイスと言えばハーゲンダッツ (Haagen-Dazs)が有名ですが、マグナムは世界で一番売れている高級アイスです。

マグナムは昔、日本に進出しましたが、あまり浸透せずに事業撤退し、現在は残念ながら日本では事業展開していませんが、欧米で高級アイスと言えばこのマグナムです。

ヨーロッパに出張に行った時、マグナムカフェという店まで展開しているのに驚きました。

私は入りませんでしたが、アイスの中身からコーティングのチョコレート、トッピングまで自分好みにカスタマイズ出来るそうです。

カップルや友達、家族なんかで行くと楽しそうでいいですね!

30過ぎのオッサンが一人でアイスのコーティングしてたらヒソヒソ言われそうなので、次に家族連れで海外に行った時に見つけたら入ってみたいと思います。

 

このように、ユニリーバは名前から製品イメージが思い浮かぶような強いブランドを沢山持っています

 


ユニリーバの経営概況

下の円グラフは2018年におけるユニリーバの売上バランスを示しています。

左が地域ごとの売上、真ん中が事業部ごとの売上、右が事業部ごとの営業利益です。

地域にあるAMET; Africe, Middle East, Turkeyで、RUB; Russia, Ukraine, Belarusです。

2018年のアニュアルレポートによると、ユニリーバは売上の60%を新興国で稼いでいます。

一方、P&Gが売上の45%を北米、23%を欧州、合計約70%を欧米で稼いでいるのを見ると、ユニリーバは新興国に、P&Gは先進国に強みがあると言えそうです。

後述しますが、これはP&G株を持っている私がユニリーバを買った重要な理由です。

 

事業部ごとの売上を見ると、BPC, F&Rが大きく、利益でみるとF&Rが稼ぎ頭です。

事業部ごとの営業利益率は、BPCが20%, F&Rが36%, HCが11%です。

F&Rの36%は素晴らしく、一番低いHCでも2桁の営業利益率を確保できているのは良いと思います。

 

引用 https://www.frameweb.com/news/horizontal-is-the-new-vertical-in-aedas–recently-opened-office-complex

余談ですが、ユニリーバのオフィスはとても綺麗です。

下の写真はジャカルタオフィスの写真ですが、まるでショッピングモールですね。

こんな綺麗なオフィスで働けるユニリーバ社員は羨ましいですね。

検索をすれば他の地域のオフィスの写真も出てきますが、共通点は、吹き抜けが多く、空間を贅沢に使っており、どこも羨ましくなるくらいオシャレです。

私がこんなオフィスで働けたら、めっちゃ頑張って働いて労働生産性が1.5倍くらいになるかもしれません。

いや、もしかしたらリラックスしすぎて労働生産性ゼロになるかも。

 

ユニリーバの財務諸表分析

下のグラフはユニリーバの過去10年の売上高と営業利益、純利益を表しています。

売上高はここ10年横ばいです。

これは、ユニリーバは選択と集中を徹底して採算の悪い事業を売却するためで、既存事業は順調に成長しています。

また、利益率が漸増しているのは良いトレンドです。

また、営業利益率と純利益率が相関している(相関係数は、なんとρ=0.995 !!)のも、変な財務操作をしていないことを表しています。

過去10年間の営業利益率と純利益率の平均はそれぞれ14.6%と10.3%です。

競合のP&Gがそれぞれ19.2%と15.6%なのでP&Gよりは劣りますが、合格ラインです。

 

次にキャッシュフローです。

営業C/Fはここ数年、毎年60億ユーロ以上確保しつつ、その範囲内でしっかりと投資を行いフリーC/Fは毎年プラスを確保しています。

まさに教科書通りの資金繰りです。

キャッシュフローマージンの平均は13%で、理想とする15%以上まであと一歩というところです。

 

ちょっと気になるのが財務の健全性です。

上のグラフのように自己資本比率が漸減しており2018年は20%、危険水域ではありませんが、少し不安になる数字です。

欧州は特に低金利が進んでいる地域でもあるので、銀行借入れや社債での資金調達がしやすくなっているのが背景にありますが、財務健全化に向けた戦略が望まれます。

 

違った視点から負債を見てみます。

上のグラフは純利益で有利子負債を返済するのに何年かかるかという指標ですが、最近は低下傾向にあり、直近は2.5年です。

自己資本比率は低下傾向ですが、利益の質が上がっているので、過度に警戒する必要もなさそうです。

 

ユニリーバのポートフォリオ内での役割

私はP&G株を保有していますが、米国株に詳しい人なら、

「なんでP&Gを持っているのに、ユニリーバも買うの?」

と思うかもしれません。

「同じ消費財メーカーで互いにライバルであるため、パイの奪い合いになってしまうのでは?」

と思うのも当然です。

 

これに対する私の答えは2つで、

  • ユニリーバは新興国に強みがあり、P&Gが弱いマーケットを補完している
  • ユニリーバは、P&Gが扱っていない食品事業に強みを持っている

です。

上述しましたが、ユニリーバは売上の6割を新興国で稼いでろおり、P&Gが強い先進国とマーケットを分け合っています。

今後、先進国以上に人口増加が見込まれる新興国に軸足を置くユニリーバの成長を期待していますし、P&Gが取りこぼした市場をユニリーバが補完してくれます。

 

また、ユニリーバは消費財メーカーとして認知されていますが、食品についてもメガブランドをいくつも持っており、世界の食品メーカーランキングでもユニリーバはトップ5に位置しています。

食品事業はP&Gにはない事業であり、今後人口が増加していくことを考えると、食品事業は成長事業です。

 

私は以前から食品会社をポートフォリオに入れたいとずっと思っていたのですが、狙っている企業はどこも割高でずっと投資をすることが出来ませんでした。

なので、今回食品事業を持つユニリーバに投資できたことに満足しています。

 

本当はネスレに投資したいのですが、残念ながらネスレはアメリカで上場していません

もっと資金に余裕が出来て海外証券口座などを開設したら検討しますが、しばらく先の話になりそうです。

 

配当は、配当性向が平均して60%を超えているので、配当の急激な伸びを期待することは難しいですが、増配が続いており株主還元がしっかりなされています。

また、ユニリーバはADR (American Depositary Receipt)です。

ADR(American Depositary Receipt/米国預託証券)とは、米国以外の国で発行された株式を裏付けとして預託銀行によって発行され、米国証券取引所に上場している預託証券。

説明元 マネックス証券

ユニリーバはロンドン株式市場に上場していますが、イギリスは配当にかかる税金がゼロのため、ユニリーバも米国内での課税はゼロです。

NISAを活用すれば国内での課税もゼロになるため、配当にかかる税金はゼロとなり、税制面でもメリットがあります。

私も、NISA枠で投資しました。

 

まとめ

以上見てきたように、ユニリーバはバフェットの言う消費者独占企業であり、収益の指標は非常に魅力的です。

世界の人口増加を成長に取り込みつつ、継続的にリターンをもたらしてくれることを期待しています。

 


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