理想のアセットアロケーションを目指して アセットクラスを細分化
先日,こんなツイートをしました.
これまで10年以上
- 現預金
- 国内株式
- 海外株式
- 海外債券
- その他
の5分類でアセット・アロケーションを管理してきましたが,それを11種類に細分化しました.
結論から言えば,もっと早く,かつもっと頻繁にアセットアロケーションを見直すべきだったと思いましたので反省も込めてシェアします.
この記事が,読者の方がアセットアロケーションを見直すきっかけになれば嬉しいです.
- 資産規模が増えて運用ステージが上がり,より細やかな資産管理が必要になってきた
- そのため,アセットアロケーションをこれまでの5分類から11分類へ細分化
- アセットアロケーションを細かくすると,リスクが異なる商品ごとに細かく管理できる
- アセットアロケーションを細分化すると,VTIやVTだけでは十分な分散投資になっていないことに気付く
アセットアロケーションを見直した理由
10年以上5分類でやってきたアセットアロケーションを変えた理由は
- 資産規模が増えて運用ステージが上がり,より細やかな資産管理が必要になってきた
- 今の投資は米国株に偏りがち,適切な分散投資を目指して種類を細分化する必要がでてきた
ためです.
この5分類でアセットアロケーションの管理を始めた時の資産規模は数百万円でしたが,今では準富裕層になり資産規模は当時の10倍以上に育ちました.
資産規模が小さい時は5分類で良かったのですが,資産規模が増えた今,当時のアセットアロケーションで管理を続けるのは限界でした.
投資成果の80%はアセットアロケーションで決まると言われるくらいアセットアロケーションは投資パフォーマンスに影響を与えます.
「アセットアロケーションを制するものは投資を制す」と言っても過言ではなく,もっと早い段階から,もっと頻繁にアセットアロケーションの種類を見直すべきでした.
新しいアセットアロケーション
これまでの5分類から11分類に細分化しました.
まず海外株を米国,先進国,途上国に分類しました.
一口に海外株と言っても,たとえば米国株とインド株(まだ投資できてませんが…)ではリスクが全然違います.
BRICsと言われていた頃,ろくにインドの分析をせずに「これからはインドの時代だ」というだけでインドのインデックスファンドを買って,それが強制償還されて損失を出したという失敗があるのですが,米国株にはないリスクも先進国投資では考慮しなければいけません.
海外債券も同じで,途上国は為替変動が激しいので,先進国債券と途上国債券は別枠で管理する必要があります.
また,これまで貴金属も仮想通貨も「その他」で一括りにしていましたが,貴金属と仮想通貨は正反対の性質で,これを一括りにしてリスク管理は無理があったので「その他」を4つに細分化しました.
結論,もっと早くからアセットアロケーションの見直しに取り組むべきでした.
見つかった課題
遅ればせながらアセットアロケーションの種類を細分化したことで,新しい課題が見つかりました.
まず,今のアセットアロケーションを見ると,米国株に偏っているのが一目瞭然です.
5年後の理想アセットアロケーションを比べると
- 途上国株への投資を始める
- 将来的には米国株から不動産へ一部の資産をシフトする
といったアクションが必要で,VTIやVTで分散投資できていると思っていても,それだけでは米国株投資に偏っていて,先進国,途上国と視点を広げるとまだまだ分散投資が不十分だと気付いたのは良かったです.
また,アセットクラスが株式に偏っていて,将来的には一部を株から不動産へシフトが必要だと気付きました.不動産は最低でも数百万以上かかる投資なので,時間をかけて勉強してチャンスが来た時に機動的に動けるように準備が必要だと認識できたのも新しい発見でした.
まとめ
- 資産規模が増えて運用ステージが上がり,より細やかな資産管理が必要になってきた
- そのため,アセットアロケーションをこれまでの5分類から11分類へ細分化
- アセットアロケーションを細かくすると,リスクが異なる商品ごとに細かく管理できる
- アセットアロケーションを細分化すると,VTIやVTだけでは十分な分散投資になっていないことに気付く
アセットアロケーションを正しく設定して,正しく管理できれば,それがコンパスの役割をしてくれて,長期投資で成功できる確率がグンとアップします.
アセットアロケーションを見直すことで,新しい課題が見つかって,よりよい投資戦略を考えることができるかもしれません.
この記事が,読者の方のアセットアロケーションを考えるきっかけになれば嬉しいです.
では,また.
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