投資は大切だが,貯蓄はもっと大切

マネー全般

つみたてNISAの口座開設の7割を20~40代が占めており,若い人を中心に新たに投資を始める人が増えているようです.

 

確かに最近,「つみたてNISA(NISA)で投資を始めよう」や「iDeCoは税制上もメリットがあるのでオススメ」といったことをよく聞くようになりました.
こういうこと聞くと,まだ投資してない人は焦ってしまうかもしれませんが,投資よりもっと大切なことがあります.それは,貯蓄体質を身につけることです.

 

投資と言うと「いくら儲かるのか」ということに目が行きがちで,投資を始めたばかりの人の中には期待リターンの数字がぶっ飛んでいて,1年やそこらで投資金額が2倍かそれ以上になることを期待している人も多いです.
しかし,投資にビギナーズラックはあるにせよ,投資でそんなリターンを出し続けることは無理です.
私は,長期的に平均して年間8%のリターンをあげられれば大成功,5%で成功だと思っています.3%でもまずまずです.率直に言って,投資未経験者の人が思うほど,投資で儲けることは簡単ではないです.

 

しかも,投資のリターンは自分でコントロールできません.配当だって,その会社の業績が低下すれば減配,最悪は無配になることは十分あり得ます.

しかし,貯蓄は違います.貯蓄は自分でコントロールできます.自分で「今年は収入の10%を貯蓄するぞ」と目標を立てたら,自分の力でそこに向かうことができます.

 

私もまず,2年ほどかけて貯蓄体質を身につけてから投資を始めましたが,このステップを踏んで良かったと思っています.

 

具体的には,まず家計簿をつけることを習慣化し,貯蓄体質を築きました.その後,生活防衛資金として500万円ほどを確保した後,これまで貯めた貯金を少しずつ投資に振り向けるようにしました.その後もずっと投資は継続していますが,投資金額はこれまでの貯蓄,いわゆる余裕資金です.

生活防衛資金とは,無職になったり,あるいは病気などで働けなくなった時に生活が破綻しないための予備資金です

 

生活防衛資金を確保した上で,余裕資金の範囲内で投資をしているので,私はこれまで投資資金を換金する必要に迫られたことがありません.また,投資からのリターンは全て再投資に回すことができています.貯蓄が出来ていないと,換金する必要に迫られて機会損失を被っていたかもしれません.

さらに,貯蓄体質が身についているので,新たな投資資金が積み上がっていきます.生活防衛資金は既に確保出来ているので,余剰貯蓄は全額投資に回すことができますし,多少なら高いリスクを受け入れることもできます.

 

このように,私は貯蓄をしてから投資を始めたことで,制約なく自由に投資ができています.もし貯蓄ができていないまま投資を始めていたら,赤字になった月は投資を切り崩して対応したり,投資からのリターンを補填したりして,投資からのリターンを十分に得られなかったかもしれません.

 

投資は大切ですが,貯蓄はそれ以上に大切です.投資をするのはまず貯蓄をしてからでも遅くありません.しかも,貯蓄体質を一度身につければ,それはきっと一生モノになります.ぜひ,貯蓄体質を目指しましょう!

 


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Posted by Econ