投資で大負けしないための7つのルール
早いもので2018年も折り返し地点です.振り返ってみると今年は既に株を200万円近く購入しており,いつもの年よりも購入のスピードが早いです.また,2014年のNISA枠の最終年度ということもあり,売りの方でも既に100万円以上売却(元本はこれよりも少ないですが)して利益確定しており,こちらも通常のペースよりも早いです.
今年はいつもの年よりも株の取引量が多いですが,決して無鉄砲に取引をしているわけではなく,ちゃんと予め決めている自分なりのルールを守っています.この記事では,株の取引における私のルールをご紹介します.
取引に関するルール/投資哲学
まずは,取引全般に関するルールを3つ紹介します.ルールと言うより,こういうスタンスで投資をする,という投資哲学という方が近いかもしれません.
- 長期保有を前提に考えられる企業を投資対象とすること
- 頻繁な売買はしない
- 購入前に必ずファンダメンタルズ分析をすること
1は私の投資ポリシーに基づくもので,根幹のルールです.新しい株を購入する時は少なくとも10年は保有する気持ちで買います.このルールがあるので,私の投資対象は財務が健全な大企業が多く,反対に新興企業には投資をしたことはありませんし,おそらくこれからもしないでしょう.
財務が健全な大企業の株で大勝ちするケースは極めて稀で,人によっては退屈だと感じるのでしょうが,大負けせずにゆっくりと着実に進むほうが性に合っているので,このスタイルは変えません.
2は1の当然の結果ですが,長期保有を前提にしているので,頻繁な売買はしません(買い増しは別).最近は証券会社間の競争で取引手数料もかなり下がってきましたが,頻繁な売買は手数料の観点からも望ましくないですね.
3は,気になった企業があればまずその会社の財務諸表を見て,収益性,財務健全性,成長性等を判断した上で買います.財務分析が不十分だったなと反省することはありますが,財務諸表を全く見ないで買った銘柄はこれまで一度もありません.
また,財務諸表を見る時は貸借対照表を特にしっかり見ます.投資といえば,利益が載っている損益計算書の方を見る人が多いと思いますが,損益計算書はお化粧が可能なのに対して(もちろん会計基準に則った上で,です),貸借対照表はそのようなお化粧を施すのが難しく,その企業の実態が如実に出ます.これについては別記事で書きたいと思います.
購入時のルール
次に,株を購入する時のルールです.財務分析をして購入OKと判断した銘柄でも,以下の3つのルールを設けています.
- PER25倍以上の銘柄は購入しない
- PBR2.5倍以上の銘柄は購入しない
- 購入時は指値注文
上2つは,高値掴みを避けるためのルールです.財務諸表を分析して投資に値する企業だと判断しても,株価が高すぎたら投資をしません.そしてその具体的な閾値はPER25倍,PBR2.5倍と定めています.本当はそれぞれ20倍,2倍にしたいのですが,こうすると投資対象がほとんどなくなり,投資のチャンスを逃してしまうことで逆に機会損失につながってしまうため,この値に定めています.
実際に,良い企業でもPERが50倍を越えてて投資を断念したというケースは何度もあります.あくまで主観ですが,これは株主優待が充実している食品会社等に多く見られます.株主優待に目がくらんで株価の妥当性検証もせずに飛びつくのは「なんだかなぁ~」と思ってしまいます.
3つめは,財務分析をした上で,この価格なら買ってもいいという価格を弾き出し,その価格で指値注文します.成行注文で,その価格を上回った価格で買うのを避けるためです.
売却時のルール
最後は株を売る時のルールです.
- 株価が2倍になったら持ち分を半分にして利益確定
このルールは常に実行しているわけではありませんが,これまで何度か実践してきました.これは,本多静六が「十割益半分手放し」と言っている手法で,株価が2倍になったら持ち分を半分にします.そうすることで,残り半分の株価が最悪ゼロになっても,その投資では引き分けで終わります(配当があるので,実際はプラスでしょうが).このようにして,利益を確定する方法です.
2倍で手放す時に,もっと上がるかもしれない,という思う時は当然あります.実際にこの手法で売った後,その株が上がり続けたこともあります.ただ,投資で一番避けるべきは大きな損失を出してゲームオーバーになることだと思っていますので,株価が2倍になったら持ち分を半分にして利益確定して,負けないゲームを行うことは大切だと思います.投資に欲張りは禁物です.
まとめ
以上が私の投資ルールです.これらのルールは,一獲千金を狙うのではなく,ゆっくり,でも着実に豊かになるためのルールです.個別株投資を始めて8年が経ちますが,今まで大きな損失を被ることなく投資を続けることができるのも,これらのルールのおかげがあるかもしれません.
今後新しいルールを加えることはあるかもしれませんが,ここに挙げたルールはこれからも守っていくと思います.
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