【Vポイント投資】ポイント投資はお小遣いと割り切る

【Vポイント投資】ポイント投資はお小遣いと割り切る
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投資

私はSBI証券を投資のメインに使っていて,三井住友カードとSBIが提携してVポイント投資などができるようになったので,今年の7月からいわゆる「100万円修行」に出ています.

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100万円修行はほぼ確実に達成できそうですが,100万円修行を達成後に三井住友カードゴールド(NL)を使って積立投資をした場合,Vポイント投資で果たしてどれだけの恩恵を得られるのかをシュミレーションしてみました.

Vポイント投資を活用しようと思っている人の参考になれば幸いです.

SBI証券のVポイント投資
  • Vポイント投資はお小遣い程度と割り切って過度な期待はしないこと
  • 毎月10万円をオルカンに積立投資した場合,年間のリターンを5%とすると10年後のポイント投資評価額は約11万円,20年後には40万円

SBI証券のVポイントサービス

まず,制度について整理します.

三井住友カードゴールド(NL)を使ってSBI証券で投信積立をすると

  • つみたて投資ポイント
  • 投信マイレージ

の2つでVポイントを獲得できます.

つみたて投信ポイントは,5万円/月を上限に積立金額の1%をVポイントとしてもらえるもので,年間最大6,000ポイント(=5万円×12ヶ月×1%)がもらえます.

投信マイレージは投資信託の保有金額に応じてVポイントが付与されるというもので,保有金額が大きいほどもらえるVポイントも大きくなります.

投資を通じて得られたVポイントでポイント投資もできるので,「将来的にはポイント投資だけでかなりの金額になるんじゃないか!?」と期待に胸膨らみますが,そこは実際にシュミレーションをしてみます.

シュミレーション

まず,今回のシュミレーションの条件は次のように設定しました.

  • 年間の投信積立金額は60万円,120万円,180万円の3ケース(つみたて投信ポイントは年間6,000ポイント)
  • いずれも投資期間は30年
  • カードでの投信積立と獲得したVポイントは全てeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)へ投資する
  • オルカンの投信マイレージのポイント付与率は0.0415%
  • 年間期待リターンは5%
  • 税金の影響は除外

この条件で,Vポイント投資の評価額がいくらになるかをケースごとにまとめたのが下のグラフです.

Vポイント投資の評価額シュミレーション

たとえば毎月10万円,年間120万円を積立投資したケースでは,Vポイント投資の評価額は10年後には約11万円,20年後には約40万円,30年後には約103万円に育っている計算で,年間の投資額が増えれば,投信マイレージでもらえるポイントが増えるので評価額は大きくなり,逆に投資額が減れば投信マイレージで付与されるポイントが減るので評価額は小さくなります.

このグラフをどう捉えるかは人それぞれだと思いますが,「まぁ,お小遣い程度に思っておくのがちょうどいい金額かな」というのが正直なところで,ポイント投資が投資全体のパフォーマンスに貢献するということはないでしょう.

仮に,コンスタントに30万円以上投資できる入金力があり,保有している投信の評価額が3億円を超えている,という状況なら30年後の評価額が500万円を超える結果も出ましたが,それを期待するのは楽観的すぎます.

それに,積み立てた投資信託が億超えの評価額になっていればそっちで十分儲けが出ているので,おそらくポイント投資の評価額なんて忘れているでしょう.

しかも,このシュミレーションはあくまでも今の制度が続いた場合です.

SBI証券はたしかに競争力がありますが,今後10年,20年の中で改悪こそあれ,今の制度がずっと続くと考えるのはこれまた楽観的です.

なので,私はVポイント投資をお小遣い稼ぎだと割り切って期待はしないようにします.


では,また.

Posted by Econ