株式投資で損をしない方法

2019年8月4日投資

年金2,000万円問題を受けて,証券会社に口座を開設する人が急増しているようです.証券口座を開いただけでは何も問題は解決しませんが,少なくとも公的年金は全くあてにならないと分かっただけでも良いことだと思います.自分で対策が取れますからね.

私も投資を10年近くやっており,2,000万円にはまだまだ到達しませんがこれまで得たリターンは数百万円になります.これは確定した利益だけなので,評価損益を入れた潜在的リターンはその倍以上になります.

とは言うものの,

「投資に興味はあるけど損が怖く株式投資に踏み出せない」

という人もいるかもしれません.

そんな人に朗報です.株式投資で損をしない方法は,あります.しかも,それは難しいものではなく,やろうと思えば誰にでもできることです.

それは,株式を長期で保有することです.長期とは具体的にどれくらいかと言うと,少なくとも15年は必要です.

インフレ調整後の株式の収益率変動幅 出典:『敗者のゲーム』

上のグラフは投資期間毎の株式の収益率変動幅を表しており,このグラフを見ると投資期間が収益率の分布に大きな影響を及ぼすことがわかります.

1年間の収益率は最高のリターンは50%を超えますが,最悪の場合は約40%の損失になります.株は変動が激しくて恐いと言われますが,これを見れば確かにその通りです.しかし,これは短期的な視点での物言いであって,もう少し長期の目で見ると状況はだいぶ変わってきます.

5年間の期間では収益率変動幅がぐっと縮まり,最悪の場合でも約10%の損失に抑えることができます.

さらに期間を長くしていくことで収益率変動幅は更に縮まり,20年以上の保有期間では収益率変動幅のバンドは0%以上になります.

このように,株式投資は期間を長く取ることでプラスの結果を得る確率を増やすことができます.だからこそ,投資は市場に参加し続けることが大切で,そのために生活防衛資金を確保してから投資を始めることが必要になってきます.

生活防衛資金とは最低でも1年間の生活費で,二人以上の家計の一ヶ月の平均的な生活費は約30万円と言われていますので,目安は360万円です.2年分あれば文句なしです.因みに,私は1年分の生活費を生活防衛資金として確保してから投資を始め,投資をしながら生活防衛資金を積みまして来たので,今では2年分以上の生活防衛資金があります.なので,貯蓄に回す分を全額投資に振り向けることができる状態です.

生活防衛資金を確保せずに投資をしていると,急に大きな出費が必要になった時に投資資金をその出費に充てたり,配当を出費に充てるというケースが出てくるかもしれませんが,これでは投資のリターンを最大化することはできません.

投資リターン最大化の鍵は配当再投資にあるので,投資から得られたリターンも市場に投入することが必要ですが,これには生活防衛資金が確保出来ていることが前提になります.

まだ生活防衛資金を確保できていない場合,早く投資を始めたいという衝動に駆られますが,生活防衛資金を確保できていないと上に書いたように投資資金に手をつけてしまうケースもあるので,遠回りのようですがまずは生活防衛資金を貯めることが先決です.

住宅ローンを負っている場合,残念ながら投資をしている余裕なんてありません.マイホーム購入は投資ですので,住宅ローンは投資に必要な資金を借りているに等しく,そんな状態で株式投資という別の投資に踏み出すのは,無謀です.まずはローンを完済して,その上で生活防衛資金を確保してから投資を始めたほうがいいでしょう.

このテーマについては過去に記事を書いていますのでそちらどうぞ.

https://econ-blog.com/post-2343/

株式投資というとデイトレードのように頻繁に売買してキャピタルゲインを狙うこと,とイメージする人もいるかもしれません.確かにそのような手法もありますが,私はそのようなことはこれまで一度もしたことがありませんし,これからも間違いなくしません.

なぜなら,デイトレードをした場合,相手にするのは機関投資家,ひいては市場そのものであり,彼らは個人投資家よりも圧倒的な情報量と資金量で勝負しているので個人投資家が長期的に勝つことは出来ないからです.

デイトレードでいくら儲けた,損失がいくらになったで一喜一憂して心の平安を奪われたくはないですw

最後に,長期投資についてバフェットが言ったとされる興味深いエピソードを紹介します.

ある人バフェットの投資スタイルについて

「あなたの投資方法はシンプルなのに,なぜ実践する人が多くないのですか」

と質問したことに対して,バフェットは

「そんなの簡単な話だ.みんな一気に金持ちになることを望んでいるからさ.私のようにゆっくり金持ちになるのは望んでいないのさ」

と答えたと言います.

この記事を読んでくれている人も,ゆっくり金持ちになることを目指している人を願って.

それでは,また.

Posted by Econ