新NISAを前に投資スタンスを再確認してみた【保存版】
来年から始まる新NISAは間違いなく,多くの個人投資家にとってエポックメイキングな出来事です.
その新NISAを
- なぜ投資をするのか
- なぜ負債を作らないのか
- 投資で大切にしている考え
を今一度再確認して考えをまとめておきたいと思い,この記事を書いています.
この記事は未来の自分に向けた手紙という意味合いが強いですが,少しでも皆さんの参考になれば幸いです.
なぜ負債を作らないのか
人生の主導権を握り続けたい,その一言に尽きます.
マイホーム購入は今も昔も人々の大きな夢ですが,仮に住宅ローンでマイホームを買って,見かけは一国一城の主になったとしても,事あるごとに住宅ローンのことが頭をよぎってブルーな気持ちになるようでは人生を銀行にコントロールされている状態で,自分の人生の主導権を握っているとは言えません.
また,住宅ローンを背負っていると,選択を諦めなければいけないというケースもでてきます.
- 本当は会社をやめて起業したいけど,住宅ローンを背負っているために,そのようなリスクを冒せない
- 子どもには十分な教育を施したいが,住宅ローンを背負っているがために,諦めてもらう部分が出てくることは仕方ない
- 本当は海外移住したいけど,住宅ローンを負っているので,身動きが取れない
など,負債が足かせとなって本当は選びたい選択肢が選べない,という状況も銀行に首根っこを掴まれている状態です.
私はそんな,銀行に支配される人生は嫌です.
一度きりの自分の人生,小さな選択から大きな選択まで,自分で主体的に決めたいと思いますし,そのためには,今までもこれからも,自己資本比率100%の家計をキープしていきます.
なぜ投資をするのか
当たり前ですが,人間は動物であって,機械ではないのでいつまでも同じことはできませんし,いつまでもモチベーションをキープすることもできません.
もちろん,短期的にはモチベーションが上がる時期もあるでしょうが,加齢にはどうしても抗えないので,例えば,50代になっても新入社員と同じ肉体状態をキープして仕事を続けるというのは相当難しいと思います.
人間は生き物なので,時間の経過とともに人的資本が毀損するのはどうしても避けられません.
そのために,人生の早い段階から人的資本を金融資本に交換して,自分の人的資本が減ってきたら代わりに金融資本にサポートしてもらうような体制を築いておくべきで,それこそが投資だと思っています.
また,人生の早い段階から人的資本を金融資本に置き換えておくのは肉体面だけでなく,精神面でも有効だと思います.
私はサラリーマンになって10数年たちますが,実際にそれだけ年サラリーマンを続けていれば,だいたい自分の行き着く先は見えてきますし,そうなると「本当にこのままでいいのかな」と思うことがあるのも事実です.
社長の業務内容は想像できなくても,部長が何をやっているかはだいたい想像できますし,じゃあその部長の仕事をしたいかと言われると,正直な話,かなり迷います.
というか,どちらかというとネガティブ寄りかもしれません.
課長になっても部長の指示には逆らえませんし,部長になっても本部長の指示には従わなければいけません.
そして本部長になっても役員の指示,役員になっても取締役の指示…と終わりのないラットレースであり,しかもその行き着く先の仕事をそこまで望んでいない自分がいる,というならそのラットレースからは早々にリタイアして自分を疲弊させないのが賢明なのではないかと思っています.
もちろん,自分の仕事が楽しくて充実しているという人は素晴らしいことだと思いますし,それであればそちらを目指すのも大いにありだと思います.
しかし,そうでない人も沢山いるわけで,そういう人が無理にモチベーションをキープして自分の精神を疲弊させるよりは,肉体面でのお話と同じように,人的資本で稼いだ余剰分を金融資本に置換して,将来的には金融資本にサポートしてもらうような体制を築いておくことが肝要かなと思います.
投資で大切にしていること
分散投資などのテクニック的な話の前に,そもそもどういうスタンスで投資に臨んでいるのかという点について,大事なのは「勝つことではなく負けないこと」だと確信しています.
もっと具体的に言うと「アウトパフォームを目指すのではなく,ノックアウトを食らわずにマーケットに参加し続けること」が何よりも大事だと考えています.
なぜなら,マーケットに参加し続けるということは,複利という投資の最大の力を味方につけるからです.
私は,投資とは詰まる所「どれだけ長く複利を味方にできたかを競うゲーム」だと思っています.
アインシュタインが「複利は人類の最大の発明」とか「複利の力は世界の七不思議に続く8番目の不思議だ」と言ったという逸話があり,本当にアインシュタインがそう言ったは定かではないですが,たしかに複利効果は絶大です.
そして,それを味方につけるにはマーケットに自分のポジションをできるだけ長くエクスポーズし続けることなので,私は負けない投資を目指しています.
そして裏を返せば,たとえどんなに金利が低かろうが,ローンを組んで複利を敵に回すことは絶対にしてはいけないとことであり,この観点からも私は絶対にローンを組みません.
以上,新NISAを前に
- なぜ投資をするのか
- なぜ負債を作らないのか
- 投資で大切にしている考え
について今思っていることを書いてみました.
人によっては,「負債を絶対に負わないなんてコンサバすぎる」と感じるかもしれません.
しかし,私はこの姿勢のおかげで「日銀が短期金利を上げたらどうしよう」と戦々恐々とすることも全くありませんし(むしろ,さっさとゼロ金利政策を解除しろと思っています),ダウ平均が1,000ドル以上下がるような日でも,毎日ぐっすり眠れています.
この精神的安定は何ものにも代えがたく,自己資本比率100%というのが自分の性には合っていて,このスタンスで投資を続ければいいんだと最近は確信しています.
もちろん,このスタンスが皆様にもそのまま当てはまるとは思いませんが,皆さんが自信の投資を振り返って今後どうしていくのか,ということを考える時の参考になりましたら嬉しく思います.
では,また.
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