無垢材家具 ウレタンかオイルか

無垢材家具 ウレタンかオイルか

2023年4月11日生活の質(QoL)

この記事は,一枚板を含む無垢材の高級家具を買う時にウレタン塗装かオイル塗装のどちらにするか,というお話です.

無垢材の家具を選ぶ時

  • 樹種をどれにするか
  • 一枚板か,そうでない場合は何枚の接ぎ板にするか
  • 厚さ,大きさ

など決めることがたくさんありますが,一番最後に

  • ウレタン塗装かオイル塗装か

という究極の選択をせまられます.

塗装方法は一度決めてしまうと基本的にやり直しがきかないので,これはドラクエVでビアンカとフローラのどっちを選ぶかの結婚イベントと同じくらい,かなり迷いました.

私自身,ウレタンとオイルの両方を持っていて,数年使っていく中でウレタンとオイルがそれぞれどんなシチュエーションに適しているか感覚が掴めたので,それをこの記事で紹介します.

無垢材家具を買おうとしている人の参考になれば幸いです.

我が家の無垢材 ウレタン,オイル状況

私はダイニングテーブル・チェアとリビングテーブル,ソファの3つの家具をウォールナットの無垢材で持っていますが,この中でリビングテーブルとソファがオイル塗装,ダイニングテーブルとチェアがウレタンで仕上げてもらいました.

結論から言うと,このチョイスは正解でした.

その理由をウレタン,オイルのメリット・デメリットを踏まえて紹介します.

無垢材ウレタン仕上げのメリット・デメリット

まず,ウレタンのメリット・デメリットをまとめます.

メリットデメリット
水や汚れに強い
湿気・乾燥などに強い
お手入れが楽(掃除は水拭きだけでOK)
傷やヘコミを自分で修復できない
時間が経つと塗装が摩耗する

水や汚れに強いのがウレタンの一番のメリットですが,これがダイニングにピッタリでした.

私は最初にオイル塗装のリビングテーブルを買っていて,その約2年後にダイニングテーブルを購入し,当初はダイニングもオイルを考えていたものの,嫁さんの意見も踏まえて最終的にウレタンで仕上げてもらいましたが,今思うとウレタンにして正解だったと思います.

一枚板を使うまではあまり意識していませんでしたが,ダイニングテーブルが汚れる度合いはリビングテーブルの比ではなく,とにかく汚れます

食事の時はランチョンマットを敷いていますが,それでもどれだけ気を使ってもダイニングは汚れますし,子どもがいれば尚更です.

もしダイニングをオイルにしていたら食事中にテーブルを汚さないかヤキモキして,せっかくいいダイニングテーブルを買ったのに食事を楽しめなかったかもしれませんし,そうなれば本末転倒です.

一方,ウレタンならどれだけ汚れても水拭きでお手入れが終わるので,汚れを気にすることなく食事を楽しめるので,この点はダイニングをウレタンにして本当に良かったと思います.

傷やヘコミを自分で修復できないというデメリットについて,実際に私のダイニングテーブルにも食器をぶつけた時にできた小さな傷がありますが,時間が経つとそれらも含めて味になっていく感じなので,デメリットを感じたことはほとんどありません.

無垢材オイル仕上げのメリット・デメリット

オイルのメリット・デメリットをまとめると次のようになります.

メリットデメリット
木の質感をそのまま感じられる
傷やヘコミが出来ても簡単に直せる
水や汚れに弱い
メンテナンスが必要(定期的なオイル塗布)

一番のメリットは塗装をしていないので,木そのものを感じられるという点で,オイルで仕上げたリビングテーブルやソファのフレームをなでると,木の風合いを感じて落ち着きます(今はウレタン塗装でもかなり薄く塗装してくれる家具屋さんが多いので,ウレタンでも木の風合いを感じることはできます).

水や汚れに弱いですが,飲み物をこぼした程度なら,すぐに拭けばそこまで神経質になるほどでもありません.

また,1年に1~2回,専用のオイルを塗布するメンテナンスが必要になり,これを面倒だと感じる人にとってはデメリットですが,私はこの作業が一枚板を育てると思っているのでむしろ喜んでやっています.

私は毎年夏と冬にオイル塗布をしていますが,その度に新品同様に生まれ変わりますし,メンテナンスを重ねるごとに,買ったばかりの頃は紫がかった焦げ茶から今では丸みを帯びた褐色に変わって経年変化も楽しめるので,メンテナンスはむしろ好きです.

まとめ

ウレタンをおすすめするのは

  • 汚れやすい家具
  • 定期的なメンテナンスが面倒だと思う人

オイルがおすすめなのは

  • 木のぬくもりや風合いを感じたい人
  • メンテナンスが面倒でない人

それぞれの人の考えや環境に合わせて選べばいいと思いますが,ウレタン・オイルのどちらを使っても,大切に使うことで無垢材は時間の経過とともに表情が変わり,経年変化を楽しめるので,飽きることがありません.

確かに安くない買い物ですが,無垢材家具は価格以上の価値のある買い物だと思います.


では,また.

Posted by Econ