【最新版】日本の資産階層の変化を分析!さらにマス層を5カテゴリーに細分化

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どうも、Econです。

野村総合研究所による日本の世帯と金融資産について、2019年の最新調査結果が発表されました。
推計ですが、自分の立ち位置が客観的に把握できるため、私はこの調査結果が2年に一回発表されるのを楽しみにしています。
2019年の世帯金融資産

野村総合研究所のホームページより引用2019年の世帯分布と純金融資産保有額は上のようなピラミッドですが、これだけでは分かりにくいので2017年と比較してみます。

世帯分布

まず世帯分布についてです。

2019年の世帯分布は上の円グラフで、純資産3,000万円のマス層が約80%と圧倒的多数を占め、アッパーマスが約10%、準富裕層が5%、富裕層は2%、純資産5億超えの超富裕層は1%以下となっています。

2017年から比べるとマスとアッパーマスが0.2ポイントずつ減り、その分準富裕層と富裕層が増えていますが、小さな変化で、構図は2017年からほとんど変わっていないと言えます。

世帯ごとの資産増減

分布の構図はほとんど動きがありませんでしたが、各層ごとの資産変動を見ると違った動きが見えてきます。

上のグラフは、各層ごとの世帯あたり平均資産額を2017年と比べた増減を示しています。

超富裕層、富裕層が平均資産額を伸ばす一方、準富裕層以下は平均資産額を減らしています。
最近アメリカでは格差の拡大が問題になっていますが、このデータでは日本でも「貧する者はますます貧す」とは言えませんが「富める者はますます富む」というのが日本でも当てはまっています

野村総合研究所は、株式などの資産価格の上昇で富裕層・超富裕層の保有資産額が増えたと分析していますが、準富裕層以下の減少については書かれていませんでしたので自分なりの考察を加えてみます。

準富裕層・アッパーマス層の平均資産額減少の考察

準富裕層、アッパーマス層くらいの資産規模になれば、金融資産を現金や預金だけで持っているというのは考えにくく、株式などのリスク資産を運用していると考えるのが自然です。
それなら、株高の恩恵をこれらの世帯も受けるはずなのになぜ準富裕層とアッパーマス層は減らしているのでしょうか。

私は株高効果によって、マス層からアッパーマス層、アッパーマス層から準富裕層へ移行した世帯がいたためと考えます。

2017年、アッパーマス層、準富裕層のそれぞれの世帯平均資産額は4,443万円と7,666万円でした。
平均とは言いつつも、それぞれの資産レンジの中央値となる4,000万円と7,500万円を超えていて、特にアッパーマス層は第3四分位点近くになっています。

ヒストグラムで示すと下のようなイメージになっていて、2017年のアッパーマスはだいぶ上に偏った分布になっていたと考えられます。

そして、株高の影響で多くいた上位アッパーマスが準富裕層に移行し、一方でマス層から移行してきた人により低位マス層が増えたことでアッパーマス層の中で平準化が起こったと考えらえれます。

上がその移行イメージで、同じことが準富裕層でも起こっていると考えられます。

マス層の細分類

ところで、この分析ですがマス層を一括りにする一方、この類の話題に興味を持ちそうな比較的裕福な人が属する該当する層を細分化しているのかもしれませんが、約80%と圧倒的多数が属するカテゴリーを一括にするのはちょっと乱暴かと思っています。

同じマス層でも資産100万円の世帯と3,000万円に近い世帯では余裕度がかなり違います。
例えば、準富裕層の5,500万円と9,500万円の世帯は金額に4,000万円の差がありますが、家計の余裕度でいうとこの2つの世帯の実質的な差はあまりないと思いますが、100万円と約3,000万円の差は2,900万円ですが、上記の同じ準富裕層内での比較よりもずっと大きな差になります。

そこで、マス層のメッシュを下のように5段階に細分化してみました。
もちろん、何の統計根拠もなく経験に基づくものになりますが、少しでも参考になれば幸いです。

エマージング層

純資産額 100万円未満

まだ本格的な資産運用をスタートする前の層です。
社会経済の変化があると、その影響で家計が行き詰まる恐れがあります。
脆弱な家計であることは否めないため、可能な限り貯蓄に回してできるだけ早く上の層に移行することが望ましいです。

また、住宅ローンなどを加味すると実質マイナス資産になってしまうような家計もここに含めます。
ここは考え方次第ですが、私は「不測の事態に対応できるよう準備を整えておく」ことが資産運用のキモだと思っているので、住宅ローンを負いながら投資というのは何かが起これば一気に崩壊しかねない非常に危険な状態です。

資産は簡単に無価値になりますが、負債はどんな状況でも厳然と残ります。
なので、私なら最優先でローン返済資金を確保します。

エントリー層

純資産額 100万円~500万円

資産運用年間生活費の1年分以上である生活防衛資金を確保が済んだ人から、資産運用のスタートラインに立つ層です。
20代半ば以降のシングルや新婚夫婦が属すると思われます。

スターティング層

純資産額 500万円~1,000万円

生活防衛資金の確保が完了して、本格的に資産運用を開始する層です。
20代のうちにこの層に到達し、現実的な運用プランを立てることが出来れば盤石な資産を築くポテンシャルがあります。

ミドル層

純資産額 1,000万円~2,000万円

マス層の世帯あたり平均資産額が1,556万円であることから、マス層の中で中間にあたる層です。
住宅ローンを完済し、定年間近で上位ミドル層に位置すれば、贅沢は出来なくても生活に困窮するようなことは避けられると思います。
また、おそらく日本の50%強がこれまで見てきたミドル層以下に属するのではないかと推測しています。

ステイブル層

純資産額 2,000万円~3,000万円

老後資産2,000万円問題ではありませんが、2,000万円以上の純資産があれば、多少の社会・経済の変化に対してもレジリエンスを保つことができます。
また、このあたりから少しずつお金持ちマインドが芽生えてきてマネーリテラシーも向上していきます。

まとめ

日本の世帯ごとの資産階層の構図に大きな変化はありませんでしたが、株高の影響などで特に富裕層が相対的に多くの恩恵を受けたようです。

私を含め日本人はこうしたランキングやカテゴリー分類がとても好きですが、3,000万円、5,000万円、1億円などの区切りの数字は単に便宜上のものあで、その数字でなければいけない根拠は何もないはずです。

なので、このような調査結果との比較は参考にするのはいいですが、こだわるのはいいこととは言えません。
資産運用や家計は過去の自分と比較して良くなっているか、ライバルは過去の自分です。


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Posted by Econ