[四半期決算]ナイキ (NKE) 好調な結果だが株価はあまり動かず
ナイキ (NKE)が2020年度第2四半期 (2Q)の決算を発表しました.
結果は好調でしたが,株価への影響はあまり大きくありませんでした.
詳しく見ていきたいと思います.
2020年度2Q決算内容
EPSは予想の0.58ドルに対して0.7ドルと予想を上回り,サプライズも20.7%と大きかったです.
売上高は103億ドルで,前年同期比+10.3%と,こちらも好調でした.
EPS, 売上高ともいい数字で,発表当日の株価は100.5ドルから101.15ドルと0.65ドル (0.65%)上昇しましたが,その翌日の取引で1.22ドル下がり,12月20日の終値は99.96ドルと行って来いになり,決算発表前とほぼ変わりませんでした.
2019年のナイキの株価推移
好調な決算を受けてもあまり上昇しませんでしたが,この一年のナイキの株価は好調です.
直近の株価がほぼ100ドルなので,この一年間で30%以上値上がりしています.
ナイキは私が保有している銘柄で数少ない成長株です.
配当利回りは1%以下と低いですが,購入してから株価がほぼ2倍になっており,配当の少なさを補って余りあるパフォーマンスを叩き出してくれています.
株価で魅力的なパフォーマンスを発揮してくれているナイキですが,ランナーとして,私はいつかはナイキのペガサスターボ2を履いて走りたいと思っています.
昔,ナイキのカタナシリーズを履いていましたが,快適に使えていたので,ペガサスターボも私の足には合うのではないかと勝手に期待しています.
今履いているのはpumaのシューズですが,このシューズの持ちがとてもよく,おそらくもう3,000km近く走っていますがまだまだ行けそうな感じなのでしばらくはこのシューズで頑張るつもりです.
ただ,ビジネスシューズと同じでランニングシューズも履き回したほうが持ちが良いと聞くので,もう一足買って回すのもアリかな,とも最近思っています.
そうなったらペガサスターボを買いたいと思っています.
ナイキの経営指標
ちょっと話がそれましたが,ナイキは私のポートフォリオの中では良いパフォーマンスを維持しています.
実際に経営指標を見ても,ここ数年で数字が回復傾向にあるのがわかります.
まずは売上と利益です.
特損を計上しているので,純利益率が2017年に落ち込んでいますが2018年には約10%に戻っています.
ただ,純利益率10%というのは,ちょっと物足りない数字なので,中期的には15%程度になるのが望ましいです.
続いてキャッシュフローを見ていきます.
営業キャッシュフローは潤沢,業種的にも大きな投資を必要とするビジネスモデルではないので,投資キャッシュフローは大きくなく,結果として毎年十分なフリーキャッシュフローを確保できています.
また,キャッシュフローマージンはここ数年改善傾向にあり,2018年は基準の15%を超えています.
キャッシュフローに問題はありません.
ナイキ株との今後の付き合い
数字を見ると問題なさそうですが,懸念はやはり米中貿易摩擦ですね.
また香港でのデモ悪化を受けて,香港での販売が中止になった時期もあり,こちらも心配です.
ナイキは中国の売上が15%を占めており,米国企業では中国の売上比率が高いほうです.
同僚に中国人がいて彼と話すと,やはりナイキは中国で人気が高く,最近は若者を中心に人気が過熱しており,ナイキのスニーカーは「履くもの」ではなく「売るもの」として扱われつつあるそうです.
こうした状況から,現地で何らかの規制が入ることも考えられます.
しかし経営は順調なのでしばらくはホールドで,株価の調整があれば買い増したいと思っています.
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