15年間の投資を振り返る
先日の記事『今月から資産額公開 円安による資産増加で過去最高を更新【2024年10月】』で,資産額を公開しましたが,今回は私のこれまでの投資を振り返ってみます.
もちろん,何に投資するか,いつ投資するかで投資のパフォーマンスは全く違ってきますが,投資金額とそこから生まれたトータルリターンの規模感をざっくりでも理解し,投資に不安を感じている人が投資を始めるきっかけになったり,なかなかパフォーマンスが出なくて投資をやめようかと思っている方が投資を続けるきっかけになれば幸いです.
過去15年間の投資状況
私が投資を始めたのは2011年,もうすぐ15年になりますが,下のグラフが私の各年の投資額と累計投資額です.
まず,2024年の投資額322万円は10月末までの合計で,残り2ヶ月の投資計画を加えると2023年の380万円とほぼ同レベルになる予定です.
2020年をピークに投資額は毎年減っていますが,これは
- 2020年は,コロナショックによる下落はパニックだと判断して大幅に買い出動
- 2022年以降は円安が進んだため,投資の中心である米国株を控えている
ためです.
まず2020年,コロナが蔓延し始めた頃は,毎日のようにサーキットブレーカーが発動して,私の保有株も数百万円レベルで溶けていたので,不安を感じながらも「いくらなんでもこれはパニック相場やろ」と考えて清水の舞台から飛び降りる気持ちで買いを進めました.
また,2022年の初頭に110円前後だったドル円レートが今の円安水準に至るのは投資家の皆様ならご存知の通りですが,私の投資は米国株が中心で,円安下での米国株投資は不利なので,NISA枠を超えてまで積極的な投資はしませんでした.
新NISAが始まった2024年も,つみたて投資枠は最短の5年で使い切る計画ですが,成長投資枠は今の円安下で枠を使うのは得策ではないと考え,無理して5年で使い切るつもりはなく,日銀が追加利上げをして円高に振れたタイミングで米国株を買い増すか,利回りがもう少し高まったらREITを買おうかと考えていて,7, 8年を目途に使い切ろうと思っています.
早く使い切るために,過熱感のある時に投資をしては本末転倒ですからね.
そんなこんなで,14年間での累計投資額は約4,300万円となり,今に至ります.
投資パフォーマンス
では,この累計投資がどれだけのパフォーマンスをもたらしたかを見ていきます.
累計投資額 | 実現益 | 含み益 | トータルリターン | パフォーマンス |
---|---|---|---|---|
4,279万円 | 651万円 | 2,991万円 | 3,642万円 | 85.1% |
実現益は配当や売却済みのキャピタルゲインで,税引き後の数字,これと含み益を合わせたトータルリターンは3,642万円となり,パフォーマンスは約85%です.
累計投資額のうち約60%が2020年以降に投資されていて,それらはまだ5年も経っていないことを考えると,全体でのパフォーマンス85%は悪くないと思っています.
それに,仮に私が投資に回していた金額を全て貯蓄に回していたとしたら,トータルリターンはゼロで,そうなると私はまだ準富裕層に達していなかったかもしれません.
(ただし,最近は俗に言うアッパーマス層とか準富裕層というカテゴリー分けはあまり意味を持たなくなりつつあると考えて,私は独自の分類で捉え直しています.詳しくは『資産1億円は富裕層じゃない お金持ちピラミッドを離れて新しい資産家ランクを捉え直し』を読んでみてください)
そう考えると,投資をしていたおかげで,していなかった場合に比べてずっと先を歩いていますし,複利効果で,投資の影響は時間が経つにつれてさらに大きくなるので,ここから先,その差はもっと広がっていくはずです.
もちろん今後のマーケットは誰にもわかりませんが,たとえば10年後,15年後に同じようにトータルリターンを全額貯蓄していた場合と比べると,1億円以上の差がついていてもおかしくないですし,むしろおそらく差はついていると思います.
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