投資家の必須科目!『バフェットのマネーマインド』を身につける
連日の株高でお祭り騒ぎですが,私はこれに追随せず今は投資は小休止,むしろこういう時こそ冷静に,自分の投資哲学・マネーマインドを再構築しています.
この記事で紹介する『バフェットのマネーマインド』はタイトル通り,バフェットの投資哲学やアプローチが詳しく書かれており,約350ページありますが投資家として得るものが多くオススメの本です.
バフェットのマネーマインドとは
この本で私がピックアップしたバフェットのマネーマインドにおけるキーワードは
- 自立
- 内省
の2つです.
投資における独立独歩の大切さ
投資における自立とは,自分が何に投資をしているか理解してるので,撤退・追加投資の判断基準が明確で,新規投資の場合もエントリーの基準を決めている,ということで具体的には
- 投資前にはその会社のアニュアルレポートを読み込んでその企業のビジネスモデルを理解した上で,「そのビジネスは長期にわたって利益を出し続けられるか」について自分で判断してからエントリーする
- 投資期間中もアニュアルレポートやカンファレンスコールで,その企業が健全に経営されているか,経営にまずい兆候はないか,を継続的にチェックしている
などのアクションが取れているということです.
特に,投資をした後のモニタリングは疎かになりがちなので,四半期決算のモニタリングとアニュアルレポートの読み込みはアクションに組み込まないといけないな,と痛感しました.
すべての失敗から学ぶ姿勢
2つ目の内省は,投資は自分の責任だと認識し,自分の失敗はもちろん,他人の失敗をも教訓にして投資に活かし続けている,ということです.
バフェットの盟友チャーリー・マンガーは「失敗データベース」なるものを作っていて,
- 人はどういう時に失敗するのか
- どうすれば失敗を避けられるのか
を生涯にわたり考察していたと言われています.
彼がまとめた「人間が犯しがちな間違い・バイアス」は"Poor Charlie’s Almanac"という本で25個にまとめられていて,残念ながらこの本は未邦訳かつ英語の難易度は高めですが,バフェット流投資を目指す投資家にとって,ここを読むだけでも価値がある本です.
読後のアクション
『バフェットのマネーマインド』を読んで,2つのアクションプランを立てました.
- 投資企業のビジネスを理解する
- 定性情報にも気を配る
ビジネスの理解
アメリカン・エキスプレス(アメックス)がサラダ油を担保にしたスキャンダル事件に巻き込まれて損害を被り,他の投資家がアメックスを投げ売りする中で,今回の事件でもアメックスブランドは引き続き健在だと確信したバフェットは一人買い向かい,後に大きな利益を得たというエピソードがありますが,これはバフェットがアメックスのビジネスを理解していたからこそできた行動だと思います.
バフェットの次元でビジネスを理解するのは無理だとしても,
- ビジネスモデル
- ブランド力
- 競合他社との優位性
については自分の考えを持っていないといけないと痛感しました.
今は,保有企業はもちろん,投資を検討している企業のアニュアルレポートを読み込んで,ビジネスに対する自分の考えを構築しています.
掴みどころのない定性情報にも気を配る
数字を使って比較・分析がしやすいので,投資の分析ではどうしても定量分析が多くなりがちだと思います.
過去,私が投資前にしたスタディも定量分析:定性分析 = 9 : 1くらいの割合でした.
いや,もしかしたら定量9.5,定性0.5くらいかもしれず,ここまで定量に偏った分析でこれまで大きなミスなく投資家として14年やってこれたのは運のおかげかもしれません.
定量と定性をバランスよく分析するのが理想ですが,急にそのレベルで分析するのは難しいので,まずは定量7,定性3くらいの割合を保ちたいと思っています.
取っ掛かりとして,バフェットが重視している経営陣の「誠実さ」について自分の考えを持とうと思っていて,今はYou Tubeやカンファレンスコールで,経営者が投資家やメディアとどんなコミュニケーションをしているかが見られるので,それらを活用しつつ,企業の経営陣の誠実さについてジャッジできるようになろうと思っています.
投資家として学ぶべきことに終わりはありませんね.
では,また.
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