FIRE(経済的自立)の達成度を測る指標を紹介します
FIRE: Financially Independent, Retire Earlyという言葉はもうだいぶ浸透してきました.
実際にRE: 早期リタイアをするかは別にして,FI: 経済的自立の達成は誰もが望むものです.
経済的自立を達成すれば,心理的に相当な余裕が生まれますし,人生の自由度も一気に広がります.
私は,自分の経済的自立達成度を測る指標を独自に作っているのですが,それをこの記事で紹介します.
簡単に計測できるので,実際に使ってみて経済的自立の達成に向けて自分が今どこにいるのか,そのヒントになれば幸いです.
FIRE(経済的自立)達成度を測るFI index
まず,経済的自立とはどういう状態かをまず定義します.
人によって経済的自立の定義は違うかもしれませんが,私の経済的自立の定義は,配当や賃料などの税引き後不労所得が年間生活費を上回っている状態のことです.
税引き後の不労所得が年間生活費を上回っていれば,理論上は資産を取り崩すことなく,働かずに生活することができます.
もちろん,配当には減配・無配のリスクが有り,賃料も空室リスクや家賃の下落リスクがあるので,年間の不労所得は変動しますが,年間生活費をまかなえる規模の不労所得であれば,分散投資をしていれば,不労所得がゼロになるということはまずありません.
そして,この税引き後不労所得と年間生活費の関係から,自分がどれだけ経済的自立の達成に近づいているかを測る指標がFI indexで,
FI index = 税引き後不労所得 / 年間生活費
となります.
例えば,税引き後不労所得が50万円で,年間生活費が250万円だとすると,FI indexは0.2となり,経済的自立の達成に向けた状況は20%となります.
そして,FI indexが1以上であれば,経済的自立を達成している状態,晴れてFIREとなります.
FIRE(経済的自立)達成に必要な2つのこと
FI indexが1に近いほど,経済的自立の達成に近づいていることを意味しますが,経済的自立の達成に必要なことは
- 税引き後不労所得を上げる
- 年間生活費を下げる
だけです.
たとえば税引き後不労所得50万円,年間生活費250万円でFI index = 0.2だったとして,ここから投資規模が拡大して税引き後不労所得が100万円に増えればFI indexは0.4(=100万円/250万円)に改善します.
また,税引き後不労所得は50万円のままでも,節約して年間生活費を200万円に減らせれば,FI indexは0.25(=50万円/200万円)に改善します.
もちろん,投資規模が拡大して税引き後不労所得が100万円になる一方で,年間生活費を節約して200万円に抑えられれば,ダブルの効果でFI indexは0.5(=100万円/200万円)と一気に改善します.
FI indexで見るFIRE(経済的自立)達成に向けたプラン
私は今30代ですが,次のような2ステップのプランを考えています.
ステップ1 40代前半でFI index 0.5
私もあと数年で30代を終えますが,40代前半のうちに経済的自立の5合目に到達しておきたいです.
生活費の半分を不労所得で補えている,という状況は心理的にかなりの余裕をもたらします.
たとえば,私の子どもは塾やピアノなどの習い事に通っていますが,それらの大部分は不労所得でまかなえていて,それがかなり精神に余裕をもたらしてくれています.
また,生活費の半分を不労所得で補えていれば,本業の稼ぎから投資への入金力が強まり,それが10年,20年の複利効果で大きなリターンとなって返ってきます.
ステップ2 40代半ばでFI index 1 経済的自立を達成
2, 3年前にサントリーの新浪社長が発言して45歳定年制が物議を醸しました.
45歳と言えば子どもの教育費がまだまだかかりますし,マイホームを買った人のほとんどはこれからさらに20年,30年と住宅ローンが残っているのが一般的だと思います.
そんな状態で失業状態になったらと考えただけで絶望的ですが,もし仮にそうなっても40代半ばでFI index 1を達成できていれば家族が露頭に迷う心配はありません.
45歳定年制を前提にしたロードマップは少しコンサバすぎるかもしれませんが,45歳で経済的自立を達成できていたら,その後の人生は相当イージーモードになるかなと思います.
まとめ FIRE(経済的自立)達成度を定期的に測る
FIRE(経済的自立)達成に向けて,自分が今どこらへんにいるのかを測るための指標,FI indexを紹介しまいた.
私はFI indexを年ごとに計測してどれだけFIREに近づいているかをチェックしていますが,FI indexが年々大きくなっていく折れ線グラフを見ると,もっと投資規模を拡大して配当を増やしたり,節約して年間生活費を減らすことで,FI indexを更に大きくしたいというモチベーションが湧いてきて,それがさらに経済的自立の達成にブーストをかけてくれています.
簡単に計算できる指標なので,自由に使ってみてください.
そして,FI indexがこの記事を読んでくれた人のモチベーションアップに繋がれば嬉しいです.
では,また.
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