人生はトレードオフ 取捨選択の軸を決めれば楽になる

マネー全般

人生はトレードオフ,追うものと追わないものを決めておけば方向性が定めやすい,というお話しです.

大富豪の家に生まれて,お金の不自由を感じたことがない人もいるのかもしれませんが,欲しい物すべてを手に入れる経済的余裕のある人はいません.

Aを手に入れるためにはBを諦めなければいけない,人生はトレードオフの連続だと理解して.追うものと追わないもの(諦める)を決めて自分のスタンスをはっきりさせておくと,お金の見通しが良くなると感じています.

昔は3種の神器とか,3Cのように,典型的な豊かさ像がありましたが,今は価値観が多様化していて,ある人にとって幸せなことが別の人にも当てはまるとは限りません.

例えば,昭和はモノを沢山保有することは富の象徴,the more the betterで,今でもそういう考えの人もいますが,今は逆にミニマリストの人も増えていますよね.

これは価値観の違いで,どちらが正しいというものではありません.

大事なのは,自分が幸せを感じるものを理解して「自分はこれは諦めるけど,これを求めることには妥協しない」と自分のスタンスを固めておくと,方向性がブレません

そして,いったんスタンスを定めたって,軌道修正はいつでもできます

年齢や状況が変われば価値観が変わるのは当たり前なので,その時その時の価値観に合わせて,自分が妥協しないもの,追わないものを決めればOKです.

妥協しないもの,捨てるもの

ご参考までに,今の私が妥協せずに求めているものと,追わないものを紹介します.

妥協しないもの

経済的自由と心のゆとり

お金に関する心配をゼロにすることは無理ゲーですが,お金について過度な心配をする必要がない状態をキープするのが私にとって最優先事項です.

お金の心配をせず,毎日の食事を家族と楽しむ,これは私にとってかけがえのない状態です.

そして,私はお金の心配をしなくていい状態,つまり経済的自由は心のゆとりの必要条件だと思っています.

私がこれまで会ってきて,魅力的に感じた人は,とにかく心にゆとりがある人たちでした.

ちょっとしたことは「かまへん,かまへん」とさらっと流せる余裕,私はそれが経済的自由から来ていると想像しています.

経済的自由をキープして心のゆとりを持った魅力的な人間になる,これは私のミッションであり,これを達成するためならマイホームを諦めるなんて苦でも何でもありません.

本来マイホームは落ち着くための場所なのに,住宅ローンが原因で心のゆとりを失ってたら本末転倒です.

高品質な食事

健康は全ての基礎,お金と健康を天秤にかけたら健康に振り切れます.

高品質な食事は健康維持に欠かせないので,食事にお金と手間をかけることは厭いません

我が家でこだわっているのは例えば

  • 油,醤油などの調味料は全て有機素材
  • 上白糖は使わずにきび砂糖
  • マーガリンNG,バターだけ
  • 鰹節を削って作るだし
  • 市販ドレッシングは買わず,一番搾りの有機オリーブオイルで手作り
  • パンは国産小麦と国産全粒粉で自作.
  • ジャムは自家栽培の果物で手作り
  • プロセスチーズは買わず,専門店で買うナチュラルチーズのみ

そのおかげかはわかりませんが,家族はほとんど風邪もひきません.

また,ファミレスやチェーン店での外食もほとんどしません,年に1回あるかないかです.

健康なくして充実した人生なしです.

質の良いものを長く使うこと

ブランド品はほとんど持っていませんが,高くても質の良いものを長く使うことを心がけています.

例えば,ソファ・ダイニングセット・リビングテーブルはウォールナットの無垢材で統一し,傘はビニール傘ではなく数万円のものを大事に使い,時計はとあるスイスメーカーの機械式を数年に一回オーバーホールしながら15年以上使っています.

高いものは,壊れても大抵は修理ができるので長く使えますし,何より大事に使う気持ちになって,定期的なメンテナンスという行動につながります.

モノを大切に使うという気持ちが持てれば,一つ一つの行動が丁寧になるし,結局はそれが一番お財布にも優しいと気付きました.

捨てるもの

見栄消費

モノやサービスを買う基準は,価格に見合う価値があると自分が感じるか,これに尽きます.

他の人からすごいねと言ってもらいたい,とか羨ましいと思われたいという理由での消費は一切しません.

だから,都心のタワマンには住んでませんし,車は地点Aから地点Bに行けて,荷物が運べればいいので,高級外車ではなく国産車です.

9年目の車検を通したばかりですが,11年目もバリバリ通す気でいますし,13年目からは税金が上がりますが,それでもその時に不具合がなければ乗り続けるつもり満々です.

インスタ映えとか,リア充アピールとは無縁の生活なので,ネットでも実生活でも,羨ましいとかすごいねと言われることはほぼほぼないですが,自分の人生は充実していると満足しています.

昇進

新入社員の頃は,幹部候補生に選ばれて重役になるんだと思い描いていた時期もありましたが,今ではそんな気持ちは微塵もないです.

組織で上を目指すということは,実際に仕事ができるよりも,存在感を出すとか,アピールするとか,そういうことの方が大事で,こうしたことは私が苦手とするものです.

目の前の仕事にはもちろんしっかり取り組みますが,自分の価値観を曲げてまで上を目指そうという気持ちは全くありません.

その分のお金は他の手段で稼ぐことにします.


とまあ,今後人生のステージが移ったり,状況が変われば考えは変わると思いますが,これが今の妥協しないもの,捨てるものです.

自分が何を求め,何を捨てるのか,それがはっきりしていると見通しがはっきりします.


では,また.

Posted by Econ