NISAでの米国株投資の2大失敗
NISAをうまく使って非課税メリットを得たいと投資家なら誰しも思いますが,特に米国株投資ではNISAでの投資は外国税額控除の対象外ということもあってNISAのメリットをフルに受けるには戦略が必要になってきます.
この記事では,私がNISAで投資した米国株で「これは失敗だったなぁ」という投資を紹介しますので,NISAで米国株投資をする時の参考にして下されば幸いです.
- NISAでの米国株投資は
- 無配の株を買っても,株価が上がる保証はない.配当でのメリットはゼロだし,株価が下落した場合は取得価格が切り替わるため,デメリットしかない
- 高配当の株を買うと,外国税額控除の対象外になるため,節税メリットが縮小する
- おすすめはNISA枠でインデックスETFを買うこと.配当での非課税メリットに加え,個別株に比べて価格変動も小さいため,キャピタルでの非課税メリットも受けやすい
NISAで無配の株を買う
私は2020年にNISA枠でディズニー(DIS)株を買いました.
しかし,私が購入してからディズニーは無配が続いているので,インカム面ではNISAの恩恵はゼロです.
しかも,現在の株価は購入価格を下回っているので,仮に今NISAが終わると,現在の株価に取得価格が切り下がるので,キャピタルでの恩恵はゼロどころかマイナスです.
無配当銘柄は
- 本来配当で支払われる部分を内部留保や自社株買いの原資に充てられる
- 投資に振り向けることで将来の収益が上がる
という期待から株価の上昇要因になりますが,当然ながら将来の株価アップは保証されてなくて不確実です.
なので,NISAの果実を確実に受け取るには配当で確定していくことが大事だと痛感しました.
NISAで高配当株を買う(米国株限定)
これは米国株に限った話ですが,高配当株もNISAで投資するにはあまりオススメできません.
なぜなら,米国株の配当は確定申告をすることで外国税額控除を受けられますが,NISAで購入した米国株は外国税額控除に含めることができず,外国税額控除のメリットが減るからです.
また,配当利回りの大きい銘柄は一般的に値上がりしにくいので,こうした銘柄をNISAで買ってしまうと,キャピタルゲインでの非課税メリットを受けられる可能性が低くなります.
NISAで米国株を買う時は何がいいのか
無配当株も高配当株もダメとなれば,どんな米国株をNISAで買えばいいのかとツッコまれそうですが,私の経験上,インデックスETFがNISAの恩恵を受けやすいと感じています.
その理由は
- 配当利回りは個別株に比べて低いものが多いが,配当でのNISAの恩恵を着実に受けられる
- 個別株に比べて価格変動が小さく,5年の間に値上がりする可能性は個別株よりも高い
- その結果,インカムとキャピタルの両面でNISAの恩恵を受けることができる可能性が高い
からです.
私は
- VTを2017年と2018年にNISA枠で投資
- VTIを2019年から2021年にかけてNISA枠で投資
してきたので,実際にその非課税額を計算すると次のようになりました.
銘柄 | 配当非課税額 | 評価益非課税額 | 合計非課税額 |
---|---|---|---|
VT | 138ドル | 288ドル | 426ドル |
VTI | 243ドル | 1,096ドル | 1,339ドル |
合計 | 381ドル | 1,384ドル | 1,765ドル |
VTとVTIで5年間の合計非課税額は1,765ドルです.
評価益の非課税額が少し物足りないと感じる人も多いと思いますし,私もNISA枠の個別株投資でもっと大きなキャピタルゲインを非課税にできたこともあります.
ただ,それはあくまでも結果論で,より低いリスクでこの非課税額を得られるのは,価値ありだと思います.
まとめ
NISAは配当と売却益が非課税になる投資家には非常にありがたい制度ですが,一度投資をすると変更ができないので,その恩恵をフルに得るには戦略が必要になってきます.
この記事が皆様のNISA戦略の参考になれば幸いです.
では,また.
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