これから投資を始める若い人に伝えたい3つのこと
アナリティクスによると,このブログの読者の約65%が34歳以下の方で,約90%が44歳の方のようです.
このブログの想定読者は社会人なりたてから40代くらいまでの方で家計管理や資産運用に興味がある方なので,狙った方々に読んで頂けているようです
いつもありがとうございます.
私はそろそろ投資経験が10年ですが,大きな損失を出すことなく市場に参加し続けることができました.
ベテラン投資家とはとても言えませんが,投資サイクルは一通り経験してきたので,この記事ではその経験に基づいて,これから投資を始めようとしている方に向けてお伝えしたいことを書いてみます.
1. まずは生活防衛資金を確保
投資を始める条件は,まず生活防衛資金を確保することです.
生活防衛資金とは,最低でも1年間の生活費で,2年間確保できればベストです.
私も1.5年分くらいの生活防衛資金を確保してから投資を始めましたが,投資を続けながらも生活防衛資金を少しずつ積みましたので,今では2年分の生活防衛資金が確保できています.
生活防衛資金が確保できていないと投資で資産が目減りした時に不安になり,パニック売りなど,良からぬ行動を取ってしまったり,もっと悪い場合,精神を病んでしまうこともあります.
人生を良くするための手段に過ぎない投資で人生が辛くなっては本末転倒ですので,そうならないために生活防衛資金は必要です.
住宅ローンを組んで投資をしている人が沢山いますが,借金がある人は投資をしている余裕はないと私は考えます.
銀行利息より高いリターンが稼げればネットでお得という主張,市場環境が良ければそうですが,環境が悪くなると資産や収益は簡単に減る一方で,負債やコストは厳然と残り一気に苦しくなります.
B/SもP/Lも左側はもろいですが,右側は厳然と残り,市場環境が良い時を前提に投資を考えるというのは見通しが甘いと思います.
なので,余剰貯蓄はどんどん借金返済に充てて繰り上げ返済を目指して下さい.
社会人になりたての方は奨学金の返済がある人もいると思いますが,奨学金も立派な借金ですので,投資を始める前に生活防衛資金を貯めつつ奨学金を返済して下さい,投資はそれからです.
私も学生時代に奨学金を利用していましたが,通常返済期間約10年に対して1年かからずに一括返済し,その後生活防衛資金を貯めて投資を始めました.
2. 貯蓄体質を築く
投資は継続が大切で,そのためには貯蓄体質になって投資の原資を継続的に作れることが必要です.
ただ,これは生活防衛資金を確保する過程で身についているはずなので,生活防衛資金確保→投資という正しいステップを踏んでいればそんなに気にしなくても良いのかなと思います.
3. 他人と比較しない
投資を始めると他の人と比べたくなるのが人間の性ですが,これは百害あって一利なしです.
公的データを基にして,自分の相対的な立ち位置を確認するのはいいことですが,ツイッターやブログで
「Aを買って資産がB万円増えました」
「年間C万円の配当収入を得ています」
「総資産がD千万円(時には億円)です」
というのを見て,焦ったり,嫉妬したり,ちょっと安心したり…なんていうのはやめたほうがいいです.
特にネットなんて真偽不明の情報が溢れていて,リア充アピールであたかも投資で成功しているような嘘情報を流している人も少なからずいます.
そんな情報に惑わされて本来の投資から逸れてしまうのはとても勿体ないです.
そもそも投資や資産運用は他の人との競争ではないです.
自分がX歳の時にY円あれば自由な生活ができる,という目標を描いてそこを目指すのが資産運用で,そこに他人は関係ありません,投資で比較すべきは過去の自分です.
まとめ
私はお金に関してはかなり保守的なので,私の考えに賛成できない人もいると思いますし,私もこの考えが正しいなんて思っていません.
しかし,私はここに書いた3つのことを大切に守って投資をしてきたことで,10年近く継続して投資に参加し続けて時間を味方につけること(複利の効果)ができました.
1. 2は既にクリアしていますが,3はこれからも守っていきます.
これから投資を始める方に幸あれ!
それでは,また.
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