全員におすすめできる投資方法なんてない

雲海に昇る日の出

2022年7月11日投資

投資本を読んでいて,自分の投資法が否定されているのを見て不安になったことはありませんか?

以前は私もそんな時に「自分の投資方法は大丈夫なんだろうか?」と不安に感じることもありましたが,最近はほとんど気にしなくなりました.

  • 大前提:全ての投資家にとって正解となる投資方法はない
  • プロの間でも色々な投資スタイルや哲学がある
  • 色々な本を読み,自分に合うものを取り入れる.本を読む時は小手先のテクニックやノウハウではなく,思考のエッセンスを掴み取る
  • 投資の勉強に終わりはない

投資家全員に正解の投資はない

全ての投資家に100点の投資はない」,当たり前のことですが結構忘れがちです.

投資に参加している点では全ての投資家が同じですが,それぞれの投資家が全く違うルールでマーケットに参加しています.

たとえば,20代と60代では投資で許容できるリスクは違いますし,同じ40代でも独身か家族がいるかで投資のアプローチは変わります.

投資家はそれぞれの状況の元で,全く違うルールで投資に参加していますが,投資本の著者は自分の本を誰が読んでいるかわかりません.

もちろん,ターゲット読者を事前に決めて,ターゲット読者に向けて執筆していると思いますが,ターゲット以外の人だってその本を読む可能性はあり,その人たちが内容を真に受けると不安を感じると思います.

全員に正解の投資方法はないので,たまたま読んだ一冊の本で自分の投資法が否定されたとしても,あまり心配しなくていいと思います.

プロにも色々な投資哲学や投資スタイル

スポーツやゲームのプロがそれぞれ違ったプレースタイルを持っていて,それぞれにファンがいるように,投資のプロもアプローチは様々です.

マーケットタイミングを狙うのは無駄,ドルコストでローコストのインデックスをおすすめするプロもいれば,チャート分析で投資家心理を読んでマーケットタイミングを狙えと言うプロもいます.

『金持ち父さん』でお馴染みのロバート・キヨサキ氏のように金投資を良しとするプロもいれば,逆に金投資は手数料が高いし,インカムゲインを生まないからダメと金投資を否定するプロもいます.

挙げればキリがありません.

プロの世界でも真逆の投資スタンスや投資哲学というのはいくつもあるので,自分がやっている投資を否定されたとしても,逆にそれを良しとしているプロだっているはずです.

自分が手に取った本で否定されたからと言ってそれが悪いものだと判断するのは早すぎます.

個人投資家はどう振る舞うべきか

色々な本を読み,自分に合うものを取り入れる,ありきたりですが,やはりこれです.

ただ,本を読む時は小手先のテクニックやノウハウではなく,思考のエッセンスを掴み取るように心がけます.

たとえば,ドルコストとは何か,チャート分析のハウツーなどはネットで十分な情報が得られます.

せっかく時間を使って本を読んでいるので,考え方を変えてくれるような部分,新しい視点や気付きを与えてくれる点に注意して,小手先のテクニックではなく,幅広く使える物の考え方を掴むのがいいですね.

今まで投資に関する本を幅広く100冊以上は読んできましたが,取捨選択や試行錯誤を繰り返して今の投資スタイルが出来上がっています.

「マーケットタイミングは読めないし,分析も個人投資家がプロに勝つのは難しいので,ドルコストでインデックスファンドを買い続け,マーケットに参加し続ける」

これが今の私の投資スタンスですが,ここにたどり着くまでに10年近くかかりました.

これだけ長い時間かけて思想となり,行動につながっているので,たとえばドルコストを否定する本があっても「まあ,そういう考えもあるよね」くらいに軽く捉えられるようになりました.

自分がやっていることが間違いなのでは……と不安になることはないですね.

最後に 投資の勉強に終わりはない

今の投資スタイルはあくまで今のもので,今後ライフステージや資産規模が変わってくれば当然投資スタイルは変わります

正しい投資方法に固執するより,その時その時の自分にとって心地よい投資に合わせていくのが現実的です.

また,仮想通貨のように今後も出てくる新しい投資商品に対応して自分の投資スタイルを定めるには勉強を続ける必要があります.

これだけ投資の勉強をしてきたからもう十分,ということはありません.

投資の勉強に終わりはありません.


では,また.

Posted by Econ