投資はアリとキリギリス 今の消費と将来の購買力をバランスさせる最適解を探して
私が本格的に投資を開始したのは2011年の1月でかれこれ投資歴は約14年,その過程において,イソップ寓話の「アリとキリギリス」にまさに投資のエッセンスが詰め込まれていると感じることしばしば,今日はそれについて徒然なるままに書いてみようと思います.
投資の目的は将来の購買力を高めること
私にとって投資の目的は将来の購買力を高めること,自由奔放に暮らすキリギリスを横目にアリ達が冬に備えて働いてるのと同じく,今の消費を先送りして投資に回しています.
もちろん,投資の全てが順風満帆というわけではなく,中には途中で力尽きてしまうアリ(投資)もいますが,経験則ではよく言う2-6-2の法則が当てはまり,トータルで見れば,今の消費をトレードオフにして投資に振り向けるのはペイする,というのが結論です.
2-6-2の法則は,ある集団でハイ・パフォーマーが上位2割,平均的パフォーマーが6割,残りの下位2割がロー・パフォーマーというもので,私のポートフォリオもこれに近く(厳密には,3-6-1くらい),下位グループではS&P 500の3倍ベアETFを損切りして約半分になったという苦い経験がありますが,上位グループではP&Gが投資金額の約5.5倍,マイクロソフトが約4.2倍に育っていて,ポートフォリオ全体では安定したコロニーを形成しています.
しかも,私のポートフォリオは,上で挙げたP&Gやマイクロソフトだけでなく,コカ・コーラ,VISA,ジョンソン・エンド・ジョンソンなど, アメリカを代表するグローバル企業が中心なので,私よりも遥かに優秀なアリ達が,地球の裏側でぐぅぐぅ寝てる間もせっせと働き続けてくれています.
そんな極めて優秀なアリが四六時中働いてくれているので,株価アップだけでなく,配当という定期的な収入をもたらしてくれていて,まだこれだけで越冬はできませんが,10年以内にはこれだけでどんな季節も暮らせる状況を作り上げたいです.
今と将来の間でお金と満足のシーソーを均衡させる
NISA貧乏(NISA運用に拠出しすぎて逆に困窮する状況)という言葉がありますが,将来の購買力最大化のためにで今を犠牲にしすぎるのは本末転倒,「あぁ,もう少し使っておくんだった…」なんて言いながら人生の最期を迎えるなんて辛すぎます.
貯蓄優先のために子どもがやりたいこと・欲しいものを一切与えない毒親は言語道断ですし,食費を削るために中国産のにんにくを買うこともありません.
旅行もそれなりに行っていて,去年は大阪で食い倒れて,いい歳したおっさんがUSJのニンテンドーワールドに興奮し,今年はシドニーで,仕事以外に英語を使い,英語でコミュニケーションを取るピュアな楽しさを再認識しました.
キリギリスよろしく,物欲の任すままに欲しいものを買ったり,ましてや見栄のために分不相応なブランド品や高級車を買うのは論外ですが,NISA貧乏で過度に今を犠牲にするのも考えものです.
自分の中で今と将来の間での満足に折り合いをつけながら,最適解を見つけるのが,投資の営みですね.
では,また.
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