無借金家計がもたらす圧倒的なポジティブマインド

資産

私は奨学金で大学に通っていたのですが,その経験から借金を背負うということに物凄い嫌悪感を抱くようになり,社会人になって1年で奨学金を速攻返済してからは無借金家計を貫いています.

厳密に言えばクレジットカードの支払い(これももちろん一括払いです)があるので負債ゼロとは言えませんが,資産に対するクレジットカードの支払残高は0.1%未満なので,自己資本比率は実質100%と言って差し支えないと思います.

今日は,無借金家計を15年近く貫いている経験から,借金ゼロ家計がもたらすメリットについて書きたいと思います.

この記事が,家計に借金がある人が無借金家計を目指すきっかけになったり,無借金家計の人がそれを維持し続けるためのモチベーション維持に役立てば幸いです.


なお,この記事では負債 = 借金と考えていて,ロバート・キヨサキ氏の言う負債 = ポケットからお金を奪っていくもの,という定義とは違う点はご留意ください.

圧倒的な安心感とポジティブマインド

住宅ローンを組んでマイホームを買う人がほとんどだと思いますが,そういう人はいくら「このマイホームは私のものだ」と言っても,それは虚しく響くだけで,ローンを完済するまではその家は金融機関のものです,残念ながら.

私はローンで買い物をしたことがないので想像でしかありませんが,自分が保有していながら他人にその所有権を握られているというのは,はっきり言って気分のいいものではありません.

いや,むしろ使うたびに銀行がチラチラと脳裏をよぎりそうで,むしろかなり気分が悪いと思います.

高速道路をドライブしている時に,アクセルを踏み込んでいる時にローンを組んだ銀行のことが頭をよぎったら楽しいドライブも一瞬で興ざめしそうです.

一方で,負債がなければすべての資産の所有権は自分にありますし,「何人たりとも自分から資産を奪う権利はない」と考えるのはとても清々しいです.

そして何より,借金がなければ家族を路頭に迷わせることがないという安心感は何ものにも代えがたく,これだけでお金に関する不安はかなり減ったのを実感します.

お金に対する不安がなくなると,

  • お金は自分や家族を幸せにしてくれる手助けをしてくれるもの
  • お金は自分や家族を不幸から遠ざけてくれるもの

というようにお金に対してポジティブなマインドを持てるようになり,お金に対する感謝の念を持つようになりました.

自分に自信が持てる

私が借金を嫌うようになった一番の原因は,借金が自尊心を傷つけるというのを経験したからです.

私は国立大学に通っていましたが,比較的裕福な家庭が多くて周りを見回しても奨学金を借りて通学している人は少数派でした.

(私の家も貧乏ではありませんでしたが,親の収入のボラティリティが高く,私が大学に通っていたときは収入が芳しくなかったようです)

そのため「周りの友達は社会人になったらゼロスタートなのに,俺はマイナスからのスタートか…」としばしば卑屈に感じましたし,社会人になってからも同期で奨学金を借りていた人は少なく,給料を貯めて車を買ったとかいう話を聞くと「俺はまず奨学金を返さなきゃならないのに…」と嫉妬を感じたのも覚えています.

このように,奨学金はとにかくネガティブな思考に陥りやすく,そんな状況とは一秒でも早くおさらばしたかったので,私は給与を全力で貯めて,社会人になってから一年足らずで奨学金を完済しました.

返還完了書が送られてきた時に奨学金関係の書類を全て破り捨てた時の解放感と言ったら,『ショーシャンクの空に』で脱獄したアンディが大雨が降る中でも天に向かって手を広げていた時のようでした.

それ以降,二度とあんなネガティブ思考に戻りたくないので,今後の人生で借金はしないと心に誓いました.


さて,奨学金を完済してからは一度もいかなる形でも借金をしたことがありませんが,これは確実にメンタル的にプラスになれます.

借金がないということは,誰にも依存せずに自分の資産の中で全てやりくりできているということで,経済的に自立できている状態です.

世の中の多くの人がローンを組んでマイホームを買ったり,車を買ったりしている中,自分の資産の中だけでやりくりして生計を立てているというのは自信を持っていいことだと思います.

まとめ 無借金家計がもたらす圧倒的なポジティブマインド

お金の不安をゼロにするのは不可能ですが,借金がないだけでお金についてネガティブなことを考えることが圧倒的に減りますし,それだけで人生におけるストレスは相当軽減します.

お金に対するストレスが減れば,お金をポジティブに捉えることができるようになり,自然とお金に対する感謝の念を持つようになり,お金の扱い方,使い方が変わってきます.

一度借金から抜け出すことができれば,お金のポジティブサイクルが回り出し,お金とより良く付き合っていけるようになる,そう感じています.


では,また.

Posted by Econ