投資家は時間を味方に複利人 複利世界の住人たるべし

投資複利

複利世界の住人とか複利人,聞き慣れない言葉ですが,私は「投資でプラスの複利効果を享受している人」を複利世界の住人,もしくは複利人と定義しています.

私は,投資とは「複利をどれだけ長く味方にできるかを競うゲーム」だと思っていて,いわゆるバイ・アンド・ホールドが基本戦略で,投資を始めたばかりの頃に買ったジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)やプロクター・アンド・ギャンブル(PG)は15年近く保有しています.

この2つは長期で保有してきたおかげで,マーケットの日々の変動なら複利効果が無効化してくれるレベルにまで複利が味方についており,パフォーマンスは400%(5倍)を超えていて,テンバガーとまではいかないまでも充分すぎるリターンをもたらしてくれています.

この記事ではプラスもマイナスも含めて複利の威力を見ていきますので,複利を味方につけるモチベーションになれば嬉しいです.

プラスの複利世界

『今月から資産額公開 円安による資産増加で過去最高を更新【2024年10月】』で直近の資産額を公開していますが,ここでは8,000万円を運用し続ける(追加入金,取り崩しはしない)と将来の資産額がどう成長していくかをシミュレーションしてみます.

ここでは年率リターンを3%, 5%, 7%という3つのケースでシミュレーションしていますが,一番高い7%だと10年毎,5%では約14年毎,3%では約23年毎にそれぞれ倍になります.

今の資産規模ではまだ運用リターンが年間生活費を上回らず,経済的自立の達成にはもう少し時間がかかりそうですが,1億円を超えたあたりから経済的自立が見えてきます.

シミュレーション通りに事は進まないなんてのは百も承知ですが,シミュレーションの目的はモチベーションを上げることだと思っているので,こういうシミュレーションが投資を続けるモチベーションアップにつながればそれは意味のあることだと思っています.

マイナスの複利効果

プラスの複利効果で大きなメリットを享受できるということは,裏を返せば複利を敵に回すと複利効果が牙を剥くわけで,複利を敵に回さないというのが私の人生命題です.

マイナスの複利効果の代表が住宅ローンですが,ここでは5,000万円の35年ローンにおける累計利息を金利ごとにシミュレーションしたのが下のグラフです.

5,000万円のローンだと,0.25ポイント金利が上がるごとに累計金利はざっくり250万円増える計算ですが,今年の7月に,これまで長らくゼロに張り付いていた政策金利を日銀が0.25%へと利上げし,今後も利上げを継続していくのが日銀の基本スタンスとされているので,住宅ローンの金利負担は上昇圧力がかかります.

ゼロ金利の時代に変動金利でローンを組んで,今になって不安な日々を過ごすというのは,私が目指す経済的自立からは程遠い状態です.

私もいずれ不動産を持ちたいとは思いますが,物件価格の8割を現金でキープしつつローンを組み,税金控除のメリットが終了したところで,キャッシュで一括返済,というのが理想かな,と思ったりします.

Posted by Econ