ポートフォリオを違う視点から見てみる

2022年9月3日投資

  • 6月に底打ちしたと思われていた米国株だったが,8月は一転して厳しい月だった
  • 最近の株価下落でネガティブマインドになっているなら,視点を変えてポートフォリオの中でいい面に目を向けてみる
  • 筆者の場合は配当の成長.株価が下落しても配当は順調な成長を確認できてポジティブマインドをキープ
  • ポジティブマインドの維持で,間違った投資行動を避け,正しい行動を継続できている

2022年8月の米国株マーケット

8月のS&P500は1日の4,118.63ドルから始まり31日の3,955ドルで終わり,蓋を開けてみれば4.0%の下落でした.特に後半の下落は激しく,ちょうど折り返しの16日につけた高値4,305.20ドルからは8.1%の下落でした.

7月から上昇を続けていたので,6月に底を打って半値戻しは全値戻しかと思われていた米国株ですが,全然底を打ってませんでした.8月26日にワイオミング州ジャクソンホールで開かれたシンポジウムでFRBのパウエル議長が「インフレ抑制のためにまだまだ利上げ行くぜ」なんて言うもんだから,「もうインフレの最悪期は脱した」というコメントを期待していた多くの人は震え上がり,株価も大幅に下落して今に至ります.


最近の下落で気分が落ち込んでいる投資家も多いと思いますが,そういう時は視点を変えてポートフォリオの中で改善しているものを見つけてみてはどうでしょうか.

  • アセット・アロケーションが理想に近づいている
  • 保有したいと思っていた銘柄が仲間入りした
  • セクターのバランスが取れてきた

自分が投資に対してポジティブマインドになれるなら何でも良いと思います.ちなみに,私は配当が計画以上に伸びていたので,それをこの記事で紹介します.

ドル配当推移

四半期ごとのドル配当推移

上の棒グラフは,2011年から四半期ごとのドル配当です.2018年から一貫して増加していて,株価では苦戦している22年も配当に目を向ければ順調に成長していることがわかります.

8月の半ばまでは「今月の資産チェックでは資産が大幅に増えてそうだ」と期待していましたが,月末の下落を喰らい結局取らぬ狸の皮算用で終わり少し落ち込んでいましたが,このグラフを見てポジティブマインドにシフトできました.

マインドがポジティブになったことで「配当増加ということは,これを再投資に回せば将来の資産成長は更に加速するな,ムフフ…」とまた妄想を膨らましてしまいそうですが,いずれにせよ,ネガティブマインドを脱却できたのはいいことで,そのおかげで淡々とドルコスト平均でのETF買い増しを継続できています.

まとめ

慎重な態度は投資では必要ですが,萎縮や恐怖は投資家を間違った行動に走らせます.最近の下落を不安に感じたら,一度視点を変えて自分のポートフォリオのいい部分を探してはどうでしょうか.

株価は一番わかりやすい指標ですが,大事な指標は大抵の場合,ひと手間加えないと見えないものです.


では,また.

Posted by Econ