市場から退場をくらわないために身の丈に合った投資をする
投資で一番大切なことって何だと思いますか.
いいタイミングで売買してキャピタルゲインを狙うこと
って考える人が多いかもしれませんね.
私は,投資で大切なことは
投資を続けること,一発退場をくらわないこと
だと思っています.
私にとって投資は2, 3年の短期間で結果を求めるものではなく,数十年の長期でリターンを求めていくものです.
確かに,自分の買った株が大化けして,短期間で莫大なキャピタルゲインを得てそれで暮らしていく…という生活は羨ましいのですが,私にはそんな嗅覚も才覚もありません.
なので,私はゆっくりでも着実に投資でお金を増やしていきたいと思っており,そのためには投資を続けていくことが大切です.
投資を続けるためには,投資の鉄則を忘れてはいけません.
投資の鉄則,それは
投資は余裕資金の範囲で行う
です.
投資で失敗して退場していく人に共通しているのは,自分の身の丈以上の資金を投資につぎ込んでしまったということです.
うまく行っている時は問題ないのですが,一度苦しい状況になると,彼らはその損失を背負いきれずに市場から退場していきます.そして,最悪の場合は二度とマーケットに戻ってくることができません.
FXで10倍以上のレバレッジを効かせたり,信用取引を行ったりと言うのがこれです.
一つ断っておくと,こうした取引が悪いのではなく,こうした取引をすべきでない人がやっていることが悪いのです.
そうならないために,投資はあくまで余裕資金の範囲でやることが鉄則です.
まず生活防衛資金として一年分の生活費を準備します.500万円準備できれば更に良いです.投資を始めるのはそれからです.
住宅ローンを払いながら株式投資をしている人も多いと思いますが,住宅ローンの返済をしている人に余裕資金などない,というのが私の考えです.
投資に回すお金があるのならさっさとローンを返した方が良いと思います.
「銀行に支払う金利より投資からもらえる配当の方が良いんだから住宅ローンの返済は抑えてその分を投資に回したほうが得でしょ」
という人がいると思いますが,投資から得られるリターンは不確実ですが,住宅ローンの残額と支払う利息は確実です.
自分の資産として換算している株価があっという間に下がるなんてことはよくありますし,配当だって(特に日本企業は)減配や無配になることは珍しくありません.
一方,負債である住宅ローンの残額や利息は上下することなく,自分が支払った分しか減っていきません.
また,「支払う金利より配当の方がいい」と言えるのは金利が低い今だけで,これ以上金利が下がりようのない現在では,金利上昇リスクも加味しなければいけません.
そして,生活防衛資金を準備して投資を始めた後も,生活防衛資金には手を付けてはいけません.
「投資金額がもっと多ければもっとリターンが期待できるのになあ」と思うことがあるかもしれません.
しかし,生活防衛資金に手を出して投資をすることは身の丈以上の投資をしていることです.投資は余裕資金の範囲で,これは絶対に守らなければいけない約束です.
投資の名言に
投資のプロはシナリオで売買せず原則で売買する
というのがあります.
プロでなくても投資では原則を大事にしましょう.そして,マーケットに参加し続けましょう.
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