資産運用を逆シミュレーション 投資をしていなかったらどうなっていたか
新NISAを始めて,自分の資産が将来どれだけ成長していくか期待している人は多いのではないでしょうか.
私は約15年の投資経験で,結果論ですが,投資をせずに貯金だけで運用していたら資産形成のスピードは今よりもずっと遅く,投資をしてきて良かったなと思っています.
この記事では「もし私が投資をせずに貯金だけで運用していたらどうなっていたか」を逆シミュレーションしてみました.
資産形成を始めたばかりの人が,安心して投資を継続するモチベーションアップにつながれば嬉しいです.
結論:もし投資をしていなかったら
結論から言うと,もし私が投資をせずに貯蓄メインでここまで来ていたら
- まだ準富裕層に到達していなかった
- 不労所得もゼロだった
- 焦りや嫉妬で,投資を始めた時に間違った行動を取っていたかもしれない
可能性が大です,それぞれ詳しく見ていきます..
準富裕層には未到達
私は現在準富裕層,純資産額は8,000万円を超えていますが,投資をしていなかったら未だにアッパーマス層にとどまっていたはずです.
上のグラフは2013年から,実際と投資なしのケースで資産額を比較したもので,
- 累計で見ると,投資をしていなかった場合よりも資産が減った年はない,つまり投資による累計損失が出た年はない
- 特に2020年頃からは資産の成長が早くなっている
のがわかり,特に2020年以降はコロナショックからの反動と,それに加えて投資開始から10年以上が経過したことによる複利効果で資産成長が加速しています.
複利効果のここ2, 3年は本当に複利効果の強さを感じていますが,複利効果は指数関数的に大きくなっていくので,ここから更に10年,20年と経った時にどこまで育つかと考えると頼もしい限りです.
複利効果の助けも得ながら,ここ1, 2年で純資産1億円の富裕層になるのが目標ですが,貯金だけでは人生を通してもこのレベルには到底達していなかったでしょう.
不労所得もほぼゼロだった
上のグラフは税引き後の総所得に占める税引き後の不労所得(配当)の割合で,最初は1%台だったものが徐々に増え,特に2021年からはこれも複利効果のおかげで毎年2%ポイントずつ増えていて,今年は10%を超える見通しです.
不労所得だけで家計を成り立たせるにはまだ時間がかかりますが,10%と言えばざっくり1.2ヶ月の給料にあたるキャッシュフローを投資から発生していて,心強い限りです.
私のメイン投資は米国株なので不労所得もドルが大半,今はそれを米国株やドル建てMMFに振り向けて,ドル転は全くしていませんが,投資をしていなかったらドル調達に頭を悩ませて今話題のNISA貧乏になっていたかもしれません.
将来たどり着く不労所得割合は未知数ですが,もし40代で50%にたどり着いたら老後のお金の心配はしなくて良くなりそうですが,これを今から始めていたら間に合わないシナリオが濃厚で,20代から投資を始めた自分を褒めたいですね.
焦りや嫉妬を感じて間違った行動を取っていたかもしれない
バフェットは「早く金持ちになりたがる人があまりにも多すぎる」と警鐘を鳴らしたと言われており,私もこれには激しく同意ですが,こう思えるのも10年以上投資を継続してきたからです.
仮に貯金だけで資産形成をしてきて今の円安や株高の状況下で新NISAが始まったら,焦りや嫉妬でおそらく今よりもずっと速いスピードで新NISAの枠を埋めていたでしょうし,貯金だけをやってきて貯金が数千万円と積み上がっていたら,年初に一括で成長投資枠に240万円を投入なんていう悪手に出ていたかもしれません.
日経平均が4万円を超えたと,マーケットが騒いでいる中も全く興奮せず,冷静に(むしろ冷ややかに)マーケットを見て変な追加アクションを取らなかったのも,長期投資を継続していたおかげです.
以上,投資をしていなかったらどうなっていたかという逆シミレーションでした.
リスク許容度は人それぞれですが,私は自分のペースを守って投資をしてきたので,コロナショックの時ですら不安で仕方ない,と感じませんでした(むしろチャンスと考えて買い向かった)し,投資をしてきて良かったと思っています.
15年近く投資を続けてきましたが,どの銘柄を選ぶとか,どのタイミングで買うかなどは本日ではなく,
- 自分のペースで投資を継続し
- 参加し続ける
が投資の要諦だと思います.
では,また.
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