オルカンが多すぎて反省 2024年前半の投資を振り返り

投資

新NISAが始まって半年が経ちましたが,活用の度合いはいかがでしょうか?

私は昨今の株高と円安で,新NISAが始まってからもあまり積極的に投資していませんが,年の折り返しということもあって

  • 今年の投資の振り返り
  • 残り半年の計画

を考えてみましたので,投資計画の参考になれば幸いです.

2024年前半の投資:オルカンに偏り

年間投資推移
年間投資額の推移(2024年は6月末までの半年間)

今年前半の我が家の投資額(私と妻の合算)は207万円でした.

2人分のNISA枠を使い切るとすると現時点で360万円使う計算になりますが,利用率は57.5%です.

単純計算では想定される年間投資額は400万円ほどで,新NISAが始まったとは言え,過去と比べてもそんなに投資に振り向ける年にはならなさそうです.

年後半にチャンスがあればスポットで買いを入れることもあるかもしれませんが,さすがに今から2020年レベルでの投資額まで引っ張るのは難しいですし,おそらく成長投資枠はかなりの部分が来年に持ち越しになると思います.

課税・非課税枠での分類

2024年前半の投資詳細
左:NISA or 課税枠での投資内訳 右:商品ごとの投資内訳

上のグラフの左側が投資枠ごとに分類した投資内訳ですが,つみたてNISA枠は毎月10万円の限度枠を使い切っている一方,株高と円安で成長投資枠はあまり使っていません.

実際,成長投資枠での個別株やETFは未だゼロ,インデックスファンドの積立にしか使っていない状況です.

米国株からのドル配当を成長投資枠で再投資できればいいのですが,今の円安状況で成長投資枠にドル投資を充てるのはもったいないですし,それに今はドル建てMMFでもかなりの利回りが期待できます.

例えば私が購入しているゴールドマン・サックスはこれを書いている時点(2024年7月19日)では税引前で4.74%,ほぼ無リスクで5%近い利回りが稼げれば,あえてリスクの高い株で配当を狙いに行く必要はないと考えています.

商品ごとの分類

グラフの右側が商品ごとの内訳で,オルカンが約80%,それに続いて同じくeMAXIS Slimの新興国株式が13%でした.

オルカンが80%と圧倒的ですが,今のポートフォリオを鑑みるとこの状況はあまりよくないので,オルカンへの投資は年後半は減らします(詳細は後述).

ちなみに,SOLV(ソルベンタム)は3Mからスピンオフしたもので,実際は投資していないのですが,取得価額を備忘で記載しています.

また,プラチナを安くなった時にスポット買いしましたが,何回か買い注文を入れていたものの,結局この半年では1回しか約定しませんでした.

年後半の投資方針

前半の投資の反省点を活かして,次の3つを2024年後半の投資方針に据えました.

  • オルカンの割合を減らし,その分を新興国株式に振り向け
  • ドル配当は引き続きドル建てMMFへ流し,無理に成長投資枠を使わない
  • 商品(貴金属),仮想通貨へのスポット投資

オルカンを減らす

オルカンと言っても約60%が米国で,しかも私の株式ポートフォリオの約85%が米国株なので,このペースでオルカン投資を続けると米国のポーションがますます増えていくことになり,カントリー・アロケーションの観点からリバランスが必要なのは明らかです.

これまでは,つみたて投資枠でオルカン,それに加えて成長投資枠の一部でも買ってましたが,成長投資枠でのオルカン投資をやめ,その分を新興国株式インデックスに切り替えるように,すでに積立投資の設定を変えたので,年間トータルでは,オルカンへの投資割合が70%以下になるようにコントロールしたいですね.

ドル配当は引き続きMMFへ,成長投資枠を無理に使わない

米国の9月利下げが意識され始めましたが,しばらくはドル建てMMFでの魅力的な利回りは続くと思います.

利回りが4%台をキープしている間は,配当は引き続きMMFへ流して,3%台に落ちてきた時に魅力的な投資対象があったら投資をしようかと考えています.

ただ,その際もカントリー・バランスを考えて米国への投資はできるだけしない,は念頭に置く必要があるため,個別株なら英国,ETFならVXUSやVYMかなと考えています.

このままだと成長投資枠は半分以上余る予定ですが,もともと10年以内に使い切ろう,くらいの気持ちだったので焦りは全くありません.

むしろ成長投資枠を埋めるために高値だとわかりつつ買うのは愚の骨頂なので,成長投資枠を埋め急ぐことのないよう,ゆめゆめ忘れないようにします.

商品(貴金属)・仮想通貨へのスポット投資

理想は年後半にこれらをもう少し買いたかったのですが,いかんせん円安が進みすぎて食指が動きませんでした.

年後半に日銀の利上げと米国の利下げで円高に動いて円建てでの割安感が出たら,その時は積極的に買い増していくつもりです.


以上,今年の前半の投資状況を振り返りつつ,後半の投資計画について考えてみました.

以前の記事,『ハイブリッド投資家になりつつあるのを実感する日々【2024年6月】』でも書いた通り,最近は流動性が落ちてきているので,今は投資よりも少し現金を積みまして,いざという時にガッと動ける準備をしておく時期かもしれません.


では,また.

Posted by Econ