日本株インデックス投資は無理ゲーだと思う
「アクティブ運用はインデックス運用に勝てないのだから,インデックス投資で十分だ」
「個別株投資にかかる労力は追加リターンを上回らないので,普通の人は個別株投資に多くの時間を割く価値はなく,インデックス投資を長く続けるべし」
という意見を聞いたことことがある人は多いと思いますし,たしかに,アクティブとインデックスのパフォーマンスの歴史を見てみるとインデックスに軍配があがります.
また,私も米国株の個別株投資をやっていた時期がありますが,
- 投資対象企業のスクリーニング
- 財務諸表の定量分析
- 成長性や商品競争力などの定性分析
などなど,やるべきことが沢山あって,かなり負担でしたし,そこまでやってもインデックスに負けてる銘柄もあります.
アクティブよりもインデックス,確かにこの方針は米国株投資では少なくともこれまではうまくワークしていますし,これからも有効な戦略だと思いますが,これを日本株に当てはめるのは危険,というのがこの記事のお話です.
日本株は草むら 米国株は花束
なぜ日本株にもインデックス投資を当てはめると危険かと言うと,日本株は個々では素晴らしい企業がたくさんありますが「日本はオワコン」と言われて久しいように,日本株インデックスは望み薄だからです.
例えるなら,日本株市場は雑草が生い茂る草むらの中にきれいな花が何本か見つかるような状態で,全体としてはパッとしないけど,中に分け入って入っていくともしかするととても綺麗な花が見つかるかもしれない,という感じです.
一方の米国株市場は花束のようなもので,花束には枯れてしまっている花もあるかもしれませんが,全体として見ればとても綺麗なので花束としてのインデックスを買っていけば大きな過ちは起きにくくなります.
日本企業に課せられた足かせ
残念ながら,日本株インデックスが投資対象になる日はもう来ないと思っています.
日本の政治の酷さは目を覆いたくなるほどで,政府には
「経済についてはもう何もサポートしなくていいから,頼むから何もしないでくれ」
と思っているのは私だけではないはずです.
数え上げたらきりがありませんが,日本には悪しき風習やカビが生えているような悪法がいまだに有効になっていて,社会経済の至る所で制度疲労が起きており,それが日本企業の経営の大きな足かせになっています.
つい最近も少子高齢対策の財源には社会保険料の負担増でまかなうという話しが出ていましたが,社会保険は企業が半分を負担するので,企業の経営には当然ながらネガティブインパクトになります.
また,一方の労働者について,国民負担率48%と言われている中でも暴動が起きないこの国は世界で一番成功した社会主義国家ではないかと思っているのですが,この高い負担率労働者の労働意欲を削ぎ,それが日本企業の生産性低下ひいては競争力低下につながります.
と,こんな感じで日本企業には中性子星ばりの足かせが課せられているので,日本株インデックスへの投資が実を結ぶ望みは薄いと考えています.
なので,日本株に投資をするなら,インデックス投資ではなく,足かせを負ったままでも成長を続けるような,キラ星の如く光る個別企業を見つけて投資をできれば,資産もその企業と一緒に成長していけそうです.
では,また.
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