【米国株分析 保存版】勝ち組セクターと負け組セクターの圧倒的な差

米国株Python,セクター

どうも、Econです。

今年の投資の課題はセクターを分散させることで、それもあってか最近セクターについて考えることが増えました。

セクター分散でどんな相場にも耐える盤石な分散投資を目指す

今、私が保有しているセクターは

  • Consumer Discretionary (一般消費財)
  • Consumer Staples (生活必需品)
  • Health Care (ヘルスケア)
  • Industries (資本財)
  • IT (情報技術)
  • Telecom Services (通信サービス)

の6セクターですが、ここにあと1, 2セクター追加して分散投資をもう一歩進めたいと思っています。
過去の株価は将来を何も保証しませんが、米国株の各セクターがここ最近でどのような変遷をたどってきたかを把握するは悪くないと思い、やってみました。

分析範囲

期間は、リーマン・ショックを含む必要があるため、2008年1月1日から2021年1月11日までです。
対象はヴァンガードの米国セクターETFで、具体的には下の8つです。

  • VCR: Consumer Discretionary (一般消費財)
  • VDC: Consumer Staples (生活必需品)
  • VDE: Energy (エネルギー)
  • VFH: Finance (金融)
  • VIS: Industries (資本財)
  • VAW: Materials (素材)
  • VGT: IT (情報技術)
  • VHT: Health Care(ヘルスケア)

不動産、通信サービス、公共事業のセクターETFはありませんが大方のセクターはカバーできています。

分析結果(ソースコードあり)

チャートを作るには

  • それぞれのティッカーシンボルをYahoo Financeに打ち込む
  • csvファイルでダウンロード
  • エクセルに全ティッカーの株価上昇をまとめる
  • グラフを作成

…なんてしません、Pythonで一発です。
Pythonでデータを取りたい人のためにコードを載せておきます。

#Import Libraries
from pandas_datareader import data as web
import pandas as pd
import numpy as np
from datetime import datetime
import matplotlib.pyplot as plt

#Set Start/Final Day and Tickers
stock_start_date = '2008-01-01'
stock_end_date = '2020-12-31'
df = pd.DataFrame()
ETF = ['VCR', 'VDC','VDE','VFH','VIS','VAW','VGT','VHT']

#Extract Data
for stock in ETF:
    df[stock] = web.DataReader(stock, data_source='yahoo', start = stock_start_date, end = stock_end_date)['Adj Close']

#Creat Chart
df.plot(figsize=(15, 6))
plt.legend(ETF, fontsize=14, ncol=2)
plt.title('Sector ETF Price History', fontsize=16, fontweight='bold')
plt.show()

自分の好きな期間とティッカーで取りたい時は

  • 他のティッカーで取りたい時はETFリストのティッカーを変更
  • 期間を変えたい時はstock_start_date, stock_end_dateを変更

すれば使えますので興味のある人は使ってみてください。
この記事ではコードの説明は省きますが、コードについてわからなければ「お問い合わせ」からメッセージをもらえればお答えします。

さて、前置きが長くなりましたが実際のチャートです。

どうでしょうか。
まず最初に気付くのは、2008年と今ではセクター間の価格レンジが拡大したということです。
2008年、全てのETFは40ドルから80ドルくらいのレンジに収まっていましたが、現在、そのレンジは50ドルから350ドルにまで広がっていて、勝ち組と負け組がはっきりと分かれています。

勝ち組セクター

  • IT
  • Consumer Discretionary (一般消費財)
  • Health Care (ヘルスケア)

のセクターは大きく伸ばしていて、特にITは2008年の約7倍にもなっています。
昔からTech企業への投資は人気でしたが、特に2018年頃からBig5だFANGだGAFAMだとTech企業への人気に火がついたような気がします。

2000年のITバブルとは違い今のTech企業はビジネスモデルもしっかりしてますし、財務も健全なので2000年と同じように崩壊することはないと思いますが、それにしても最近の株高には追随できないので、私もITセクターを持っていますが、今は様子見です。

一般消費財も株価が約5倍になっていて、パフォーマンスは十分です。
ここにはフォードなどあまり冴えない銘柄も含まれていますが、アマゾンやナイキなどの銘柄がセクターのパフォーマンスを牽引しています。

ヘルスケアも約4倍で申し分ないです。
ヘルスケアは『株式投資の未来』でシーゲル教授も長期的に成長が見込めるセクターだと指摘しているとおりの結果になっています。
訴訟リスクや莫大な開発費用などのリスクはありますが、個人的にはもっと組み込んでいきたいセクターです。

負け組セクター

  • Energy (エネルギー)
  • Finance (金融)

金融はリーマン・ショックが起きる前からほとんど株価が変わっていません
低金利が世界的に常態化していて従来のビジネスモデルが成り立たないこと、Fin Techの台頭で競争環境が激化していることなどから日本でも金融の地位低下が著しいですが、アメリカでもそのトレンドのようです。

さらに厳しいのがエネルギーで、株価が約半減しています。
最近になってESG投資が注目され、その観点からオイルメジャーを代表とするエネルギー企業には逆風だと言われていましたが、その前からずっと冴えなかったことがわかります。
オイルメジャーと言えば配当利回りが高くて人気で私も配当は大好きですが、一方でキャピタルゲインの威力は配当とは比べ物にならないほど大きいことも身にしみています。
なので、このチャートを見る限り、配当利回りが魅力的だから、という理由でエネルギーセクターを選ぼうという気にはなれません。

まとめ

勝ち組セクターと負け組セクターがここまではっきりと分かれたのは意外でした。
もちろん、勝ち組セクターの中にも冴えない個別銘柄はありますし、負け組セクターにも素晴らしいパフォーマンスの個別銘柄もあると思います。
ただ、セクターETFの株価はそのセクターの勢いやマーケットでの相対的ポジションを示すものだと思っているので、あまりトレンドに逆らった動きはしないほうがいいのかなと思っています。

そしてまだ持っていないセクターの中でエネルギーと金融はなんとなく避けたほうが良さそうだなと思っていましたが、過去のトレンドと現状を見る限り、この2つのセクターはやはり厳しそうです。
なので、もしセクターを追加するとなるとMaterial (素材)かなと思いますが、素材はIndustries (資本財)とかなり近い動きをするので、それなら資本財をもう少し増やしてあげればいいかもと感じています。

いずれにせよ、過去を振り返ることで、なんとなく2021年の方向性が見えてきました。


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Posted by Econ