理想のポートフォリオは時間が作る

2020年11月18日複利

投資ではどんなポートフォリオを組むかはパフォーマンスに直結します.
昔は「成功している投資家のポートフォリオを真似できたらいいな」と考えて,投資ブロガーの人たちのポートフォリオを参考にしようとしたこともありました.

でも今では他人のポートフォリオを真似ようとは思いません
なぜなら10年の投資経験から「いいポートフォリオはを作るには時間が必要」,「他人のポートフォリオを真似ても無意味」という結論に至ったからです.

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全ての人に素晴らしいポートフォリオなんてない

いい投資家のポートフォリオを真似ればいいパフォーマンスが得られるか,答えはNoです.
なぜなら,ポートフォリオは投資家の経済状況,投資方針,リスク許容度など色々な要素が絡み合って出来上がるので,全ての人にいいポートフォリオというものはありません

キャピタルゲイン狙いでグロース株中心に組む投資家もいるし,インカムゲイン狙いで高配当株中心の投資家もいれば,価格変動を抑えたくてディフェンシブ銘柄中心に組む投資家,リスクを許容して3倍ブル/ベアのETFなどを組み込む投資家もいて投資家の数だけポートフォリオがあります.

ポートフォリオは投資家の投資方針をそのまま反映するので,他人のポートフォリオを真似ることはとても気持ちが悪いです.
逆に,他人のポートフォリオを真似ることに居心地の悪さを感じないなら,自分の投資方針が定まっていないことを示しており,そのような状況でマーケットにいるのは高値づかみや狼狽売りをする確率が高くかえって危険です.

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ポートフォリオは自分で時間をかけて作るもの

ポートフォリオは時間が作ります

例えば,私がバフェットを真似て彼の縮小版ポートフォリオを作ったとします,違うのは資産規模だけで,投資銘柄やその構成割合は全く同じです.
見た目は全く同じですが,実態は全く違います.
何が違うかと言うと,そのポートフォリオが持つ本質的なリスクです.

確かに,計測できるリスクは一緒ですが,急ピッチで作られたポートフォリオに比べて,長い時間をかけて作られてきた方は,これまで配当をもたらしてきている,購入タイミングが複数回に分散されていることなどから,リスクがよりマイルドになっています.

これにはどうしても時間が必要です.
時間をかけてゆっくりと樽の中で熟成されていいワインができるように,理想のポートフォリオも長い時間をかけて育てる必要があります.

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私のポートフォリオ

下の棒グラフが直近2年間の私のポートフォリオの変遷です.

私はここ2, 3年は,

  • 銘柄・セクターをもう少し分散させたい
  • 株式ばかりなのでリスク分散のために債券も組み込みたい

をメインに考えていましたが,ここ2年で投資銘柄が5→15に増えており,債券ETFのBNDやTLTが10%弱組み込まれ,そのような考えがポートフォリオに表れているのがわかります.

上の2つはだいぶ出来てきたので,今度は個別銘柄の間でのバランスを取っていきたいと思っています.
具体的には,PG, NKE, JNJの3銘柄で50%ほど占めているアンバランスな状態を,MSFTやMMMなどポーションの小さい銘柄に投資をしてバランス化を図るのが基本方針です.

もちろん,手段と目的を取り違えないよう,あくまで第一目標はパフォーマンスの維持で,個々の企業の業績や株価を見つつ投資をしていきます.

数年後,今の考えがポートフォリオがゆっくりと具現化してくれるのが楽しみです.


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Posted by Econ