セクター分散でどんな相場にも耐える盤石な分散投資を目指す
どうも、Econです。
投資家なら分散投資は大事な戦略ですが、米国株投資家なら銘柄の分散だけでなくセクターの分散にも気を配りたいところです。
セクターとはS&Pとモルガン・スタンレーが策定した産業分類で、米国株は以下の11セクターに分類されています。
- Consumer Discretionary (一般消費財)
- Consumer Staples (生活必需品)
- Energy (エネルギー)
- Financials (金融)
- Health Care (ヘルスケア)
- Industries (資本財)
- IT (情報技術)
- Materials (素材)
- Real Estate (不動産)
- Telecom Services (通信サービス)
- Utilities (公共事業)
例えばアップル (AAPL)やマイクロソフト (MSFT)は情報技術, コカ・コーラ (KO)やプロクター・アンド・ギャンブル (PG)は生活必需品セクターに分類されています。
このセクター分類は定期的に見直されていて、例えばディズニー (DIS)は昔は一般消費財に分類されていましたが、今では情報技術に分類されており、ビジネス環境の変化が激しい昨今ではセクターが変わるのはそんなに珍しいことではありません。
このセクターを分散投資に取り入れると、ポートフォリオを
- コカ・コーラ (KO)
- ペプシコ (PEP)
- プロクター・アンド・ギャンブル (PG)
- キンバリークラーク (KMB)
- アマゾン (AMZN)
で構成した場合、銘柄レベルはたしかに分散出来ていますが、セクターレベルで見ると生活必需品に偏っています。
同じセクターにある属する銘柄は同じ動きをすることが多いので、これでは分散投資として不十分です。
同じ5銘柄でポートフォリオを組むなら
- プロクター・アンド・ギャンブル (PG): 生活必需品
- エクソン・モービル (XOM): エネルギー
- JPモルガン (JPM): 金融
- ナイキ(NKE): 一般消費材
- アメリカン・ウォーター・ワークス (AWK): 公共事業
で構成したほうが分散投資として十分に機能します。
私の今年の課題はまさにこのセクター分散とバランス化です。
下のグラフは一年前と最新の私のポートフォリオ ¹を並べたものです。
1 インデックスと債券はセクターではないですが、ポートフォリオのバランスを見るために加えています。
2019年末は6セクターでしたが、今年はそこに情報技術と債券が加わり、8セクターに増えましたが、
- まだ組み込まれていないセクターが5個ある (金融、不動産、公共事業、エネルギー、素材)
- セクター間のバランスが悪い(生活必需品 26%に対して、通信サービスは2%, 資本財は3%)
が課題です。
一つ目の課題については、公共事業、素材を組み込みたいと思っています。
エネルギーに属する有名企業はオイルメジャーですが、オイルメジャーはESGの点で逆風なので無理して組み込むつもりはありません。
また、金融は低利率の常態化やFinTechが出てきたことでビジネスモデルが崩れつつあるので消極的です。
不動産もコロナによるオフィス需要の減少など、構造的に変わりつつあるのでちょっと様子見が必要です。
二つ目は、だいぶ下がってきたもののまだ生活必需品にセクター割合が偏っています。
なので、今年は生活必需品セクターへの投資を控え、新セクターへの投資と債券へも投資してバランスを取ります。
上のグラフは今年の理想セクターポートフォリオです、だいぶバランスが取れてて美しいですね。
ここまで分散化、バランス化できればポートフォリオリスクも目指す15%を達成できると思います。
銘柄とセクターを2重ドーナツグラフで毎月描くのは結構大変ですが、Pythonでコーディングしたのでプログラムを起動すれば指定した月の2重ドーナツグラフを描けるようになりました。
これから毎月の資産公開記事に追加していくつもりです。
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