低金利に目が眩むと後で住宅ローンで詰むかも

家計

 

米ドルを筆頭に世界的に金利上昇圧力が高まっています.日本でも日銀が金利の変動幅の拡大を容認しました.

金利の上昇で民間に影響が出るのは住宅ローンではないでしょうか(ちなみに,私は銀行に金利を払いたくないのでローンを組んでいません.これまでの人生で支払利息を払ったことがありませんし,これからもローンを組むことはないでしょう.今は賃貸派ですが,仮に家を買うとなったらキャッシュで買います).

 

実際,8月末に,三菱UFJ銀行,三井住友銀行,みずほ銀行,三井住友信託銀行の4行が10年固定型の金利を0.05%引き上げることを決めました.仮に3,000万円のローンを組んでいた場合,年間で15,000円(=3,000万円×0.05%)の負担増です.上昇としては僅かなので,今すぐに家計への大きな負担とはなりませんが,気をつけたいのは今後の金利動向です.

 

ご存知の通り,既に日本の金利は下がりきっていますので,これから先に更に下がることは考えにくく,これからは金利は上がっていく傾向のほうが強いということです.住宅ローンがあと数年で返済できるという人はいいのかもしれませんが,「消費税が上る前に買った方がいいですよ」とか「低金利の今が住宅ローンの組み時ですよ」という不動産業者の言葉に乗せられて,最近20年とか30年の変動金利ローンを組んでしまった人は後々金利負担が大変になるかもしれません.

 

変動金利が上がったら固定金利に変えればいいという人がいますが,変動金利が上がっている状況ではそれに先んじて固定金利が上がっています.変動金利が上がってからでは遅いのですが,固定金利は変動金利よりも高いので,変動金利が上る前に固定金利に変えることも判断が難しいところです.さらに,借り換えに伴う諸費用も最低でも30万円ほどかかるようで,かなりの金額です.

 

今,背伸びをしてマイホームを買った人が,後々苦しくなって最悪自己破産,というケースが今後増えてくるのではないかと懸念しています.やっぱ,こういうことを考えると住宅ローンを組んでまで家を買おうとは思えません.もし買うならキャシュに限ります.私は,しばらく賃貸住まいが続きそうです.

 

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Posted by Econ