外貨建てMMFは本当にメリットのある商品なのか

2018年7月7日投資

どうも、Econです。

 

外貨運用をしている人は外貨建てMMFという言葉を聞いたことがあると思います。外貨建てMMFとはMoney Market Fundの略で、格付けの高い債券を中心に運用される公社債投資信託です。

投資信託ですが、実際は外貨そのもののように扱うことができます。また、外貨建てMMFは通常の外貨預金に比べて金利が高いことが多いというメリットがあり、そのために外貨建てMMFを買っている人も多いと思います。

 

私はSBI証券を利用しており、米国株式購入のためにSBI証券の口座に米ドルを積み立てていますが、口座に米ドルを置くだけでは金利が発生しないので、米国株式に投資されるまでの間、外貨建てMMFで運用することが勧められています。

 

でも、最近私は米ドルを外貨建てMMFで運用することはしません。投資が決まるまでの間、金利のつく外貨建てMMFで運用したほうがいいだろうに、なぜそうしないのか?
その理由は外貨建てMMFの税制に納得できないからです。

 

確かに、外貨建てMMFには金利がつきますので、この点ではただ米ドルを持っているよりも有利です。しかし、外貨建てMMFでは購入時と売却時の為替差に課税がされます。

言葉で説明しても分かりにくいので、実際のケースで見たほうががわかりやすいです。

 

具体例
手元に10,000ドルありますが、有望な投資先が見つからないので、投資先が見つかるまで外貨建てMMFを購入。購入時の為替レートは1ドル=100円

その後、有望な投資先を見つけたため、10,000ドル分の外貨建てMMFを売却し、株式購入の資金に充てる。売却時の為替レートは1ドル=110円

 

このケースでは

(110円 – 100円) × 10,000 = 100,000円 に課税されることになります。

 

私が納得出来ないのは、円を介していないのに、外貨建てMMFの購入・売却時のレートで課税されてしまうことです。

証券会社に問い合わせをしたのですが、
「外貨建てMMFを買付⇒売却 した時の譲渡損益は(たとえドルで購入、売却しても)円換算で行うため、買付⇒売却間の為替レートの変動は譲渡損益の対象」
という回答でした。

 

株価のように値がついておらず、しかもドルで買ってドルで売ったのだから譲渡損益が課されるのは納得し難いです。そして、これにより私は次の2つのデメリットがあると考えています。

  • 課税された場合、外貨建てMMFでの利回りは一気に吹っ飛ぶ恐れがある
  • 外貨建てMMFからドルへの交換が機動的に出来ずに投資機会を失う

 

1つ目について、現在外貨建てMMFの利回りは約2%の商品が多いです。上に挙げたケースを期間半年として考えると、

利回りによる税引後利益は約80ドル (= 10,000ドル × 2% ×0.5年 × 80%)に対し、課税額は20,000円 (= 100,000円 × 20%)で、課税額が利回りによる税引後利益を上回ってしまいます。

注:ともに税率は20%で簡易計算しています。

 

さすがに10円の変動は大きく、これだけの変動はあまりないと思いますが、仮に4円、円安に触れると課税額が8,000円 (= 40,000円 × 20%)でほぼ行って来いになってしまいます。

 

2つ目について、投資したい株が出てきて外貨建てMMFからドルに換えようとした時に、課税されるためにドルへ交換する機動力が落ちて投資機会を失うというケースも考えられます。今後入る配当やキャピタルゲインを考えると、こうしたことは出来るだけ避けたいです。

 

 

もちろん、円安の時に外貨建てMMFを購入して、円高になった時に売却することができれば損益通算に使えるわけですが、そんなことを目指して外貨建てMMFを購入するのは本末転倒ですし、長期保有を前提としている私はあまり頻繁に取引をしませんので、損失が出ることも多くありません。つまり、外貨建てMMFで損益通算を利用する機会がそもそもあまりないのです。

 

こうしたことから、外貨建てMMFの利回りは諦めてドル預金のまま持っている、というのが今の私の現況です。

金利がつくから外貨建てMMF!!と突っ走る前に、一度検討してみることをオススメします。


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Posted by Econ