M&Aに関連する投資には気を付けたいと思います

投資

どうも、Econです。

 

日経に興味深い記事が出ていました。

『M&A減損、世界で16兆円』という記事です。

変化の早い時代なので、今はゼロベースで自前で作るのではなく、買収によってスピード感のある経営を行わなければいけないと考える経営者も多いのかもしれませんが、なかなか上手くシナジー効果を出せない企業が多いようです。

やはり買収後に、買収した側とされた側でつまらない争いがあったり、心理的な壁があって思うように意思疎通ができずに効率的な業務ができないなどの難しさがあるのでしょうか。

 

M&Aと言えば、つい最近、配当利回りは魅力的でもM&Aによる財務悪化で安全域が確保できないという理由でアッヴィ (ABBV) への投資を見送ったという記事を書きました。M&Aによる発表で株価は15%まで落ち、配当利回りが6%を超えたのでとても魅力的な投資対象に思えたのですが、こういう記事を読むと投資を見送って正解だったかもな、と少し安心します。

 

私がアッヴィへの投資を見送った件について書いた記事は以下のリンクで、買収費用だけでなく基本的な銘柄分析も行っています。

[ABBV] アッヴィ 6%の配当利回りは魅力だがM&Aに伴う負債でリスク大

記事の中でヘルスケア業界はM&Aが多いことについて書きましたが、奇しくも日経の記事の中でもヘルスケア業界のM&Aについて書かれており、アッヴィの買収先のアラガンもM&Aがうまく行っていないことが書かれています。他にもロシュやバイエルなど世界的企業でもM&Aで減損損失を計上しているのを見ると、M&Aを成功に導くのは難しいんだなあ、としみじみします。

余計なお世話かもしれませんが、シャイアーを買収した武田は大丈夫なんだろうかと思ってしまいます。武田は一時期は無借金経営の超財務健全企業でしたが、今の負債比率は60%を超えています。高配当銘柄ではありますが、ちょっと投資しようとは思わないですね。まあ、そもそも私は日本企業への新規投資はもうしませんが。

 

 

自分の投資している会社がM&Aを発表した場合、企業規模がさらに大きくなって今後さらに成長が加速するというワクワク感より、そのM&A本当に大丈夫か、という不安の方が大きくなります。

たとえ、シナジー効果が期待できる同業企業を買収した場合でもです。なので、多角化という名目で行われる他業種企業の買収は不安でしかなく、最悪の場合はその企業への投資をやめるかもしれません。なにせ“多角化=多悪化"とまで言われていますからね。

幸い、私の投資している企業はまだそのような無謀な発表はしたことはありませんが。

 

 

M&Aでは、評価額以上の価格で買収するケースが多く、特に大型案件ではプレミアムは数十%になり、兆単位ののれんが計上されることもあります。例えば、武田薬品によるシャイアー買収では武田は買収費用に約6兆2000億円を要し、のれんは約3兆870億円です。

 

のれんはM&Aに伴って買収企業の評価額以上に支払ったプレミアムですから、M&Aがうまく行かなかった場合、減損損失として計上する必要がありますが、それが様々な企業で起こっており、企業収益を圧迫している、というのが日経の記事の内容です。

“資金調達が簡単すぎると金は間違った所へ流れる。相応しくない所に資金が投じられると悪いことが起こる"という格言がありますが、まさにそれと同じことが起こっています。

 

 

そして、これは個人でも全く同じことが言えます。金が余っているので散財するなんてことは当然しませんが、少し資金に余裕が出てきたからと言って、ちょっと投資基準を満たさない企業でも投資したり、もっと悪いのは銘柄分析を疎かにして投資をしたりするなんてことは絶対にしないようにしなきゃいけないなぁと思うわけです。

 


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Posted by Econ