微分積分 おすすめ入門書

2019年2月1日学習数学

 

国立大学を受験した人なら同意してくれると思うのですが,大学受験では数学が出来ると有利です.それも,圧倒的に.

なぜなら,国立大学(少なくとも旧帝大,一橋や東工大レベルでは)の数学は1問完答できれば30点前後の得点が稼げ,これは他の科目の単問とは比較にならない大きさです.

 

しかも,数学は問題の取っ掛かりが掴めないと部分点すらもらいに行くのが難しいため,all or nothingになりがちです.つまり,0点か30点かとなり,一点を争う受験において,数学が出来ることは間違いなく強力な武器です.

 

私の受験した大学でも「1完では(合格は)無理,3完で有利,4完できれば濃厚」みたいな事はよく言われていました.

 

そんな背景もあり,私は受験生の頃から数学は力を入れて勉強したので得意な方でしたし,何より好きでした.なので数学科ではありませんでしたが,大学でも数学は勉強しましたし,今でも数学の本を読みます.

 

 

前置きが長くなりましたが,社会人になって数学を学び直したい,っていう人,結構いますよね.でも,数学って何から学んだらいいのかわからないという人もこれまた多いです.

そんな人は微分積分微積)を学ぶ事をオススメします.微積と線形(代数)は大学数学の2大基礎です.この2分野を学ばずして数学を深く学ぶことは無理です.逆に言うと,微積と線形をしっかりと理解できれば,いろいろな分野に切り込んでいけます.

 

そんなわけでまずは微積と線形を学ぶべきなのですが,私は

 

一に微積,二に線形,三四が微積で五に線形

 

くらいが良いと思います(線形推しの人,スミマセン…).

 

大きい本屋に行くと,微積の本がいっぱいあります.いい本がいっぱいありますが,私は

解析入門 原書第3版 Sラング著

は初心者(ただし,高校数学の知識は必要)が独学するにはいい本だと思います.

 

最初は高校数学の復習から入りますが,テイラー展開や偏微分,そして微積では避けられないε-δ論法についても書かれています.

 

かなり分厚い本ですが説明が丁寧に書かれているので,ゆっくりでも進んでいけると思います.しかも数学的な厳密さも保たれていますので,数学の本質を大事にしたい人にとっても良いと思います.

 

微積は自分で計算出来てナンボです.この本にも演習問題が結構ありますが,微積用の問題集を買って,それで演習を積むことをオススメします.

 

この本が終わったら同じラングの 続 解析入門 原書第2版に進むか,岩波の理工系の数学入門コースの微分積分に進めば良いと思います.

 

まずは微積をとっかかりにして,数学の大海原に船出しましよう,Bon voyage!!

 

 


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Posted by Econ