リーマン・ショック級の下落で資産がどれだけ減るか検証した

投資リスク

どうも、Econです。

仰々しいタイトルですが、仮に今、リーマン・ショック級の下落が来たら自分の資産がどれだけ減るかイメージを持っていますか
20%で済むでしょうか?40%でしょうか?それとも半分以上が溶けるでしょうか?

このイメージを持っておくのと持っておかないのでは大きな差があります。
私も含め投資家は、というか人間は自分に都合の悪いことは考えないようになっています。
投資で言うと、「リーマン・ショック級の下落が来ること(少なくとも自分が投資している間は)はないだろう」、「もし仮に来ても自分なら乗り切れるはずだ」という根拠のない楽観的見通しを持つようになります。

リーマン・ショック級の下落が近いうちに来るかどうかなんて誰にもわかりません
未来の相場は誰にもわからりませんが、コロナショックから言えることは、悪い変化はあっという間に訪れるということです。
風船から空気が抜ける時間、あるいは破裂する時間は、風船に空気を入れる時間よりもずっと短いのです。

「仮に大きな下落が来ても自分なら乗り切れる」と考える人は何を根拠にそう考えるのでしょうか。
「自分のポートフォリオはディフェンシブ銘柄が中心だから下落してもせいぜい20%だろう」とか「ビッグテック(グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブック、マイクロソフト)が中心だから価値が減ることは考えにくい」というのは客観的データに裏付けられない単なる妄想です。

根拠を持って大丈夫と言うからには「今、リーマン・ショックと同じレベルの下落が来たら自分のポートフォリオはXX%下落する。でも、生活防衛資金を1年以上貯めているので、そのレベルの下落なら耐えられる」くらいは言える必要があります。

今回は私のポートフォリオを例に実際どれくらい減るのか見てみます。

リーマン・ショック級の下落が来た時の資産下落

前提

上左は2007年1月から2009年12月の3年間のVTIのチャートです。
リーマン・ショックが起きたのが2008年9月ですが、これを見ると赤枠で囲った2008年の下落が大きいことがわかります。
上右のグラフは2008年にフォーカスしたグラフで、年始の$56.16から年末には$35.39と一年間で$20.77下落し、率にすると-37%でした。

2008年がリーマン・ショックによって最も下落の激しい一年間だとわかりましたので、保有銘柄の2008年の変化を確認します。

検証

上のグラフは私のポートフォリオを構成する銘柄の2008年のチャートです。
まずはこれを使って全体的な傾向を把握したいと思います。

まず目立つのが債券ETFのBNDがほぼ変化なし、TLTは大きく上昇しており、安全資産である債券に逃避している様子がよくわかります。
また、ゼネラル・ミルズやプロクター・アンド・ギャンブルのようなディフェンシブ銘柄も踏ん張っていてディフェンシブ銘柄は下落相場に強いとは言われますが、それが当てはまっていることが確認できます。
一方、VGTやスリーエム、マイクロソフトは大きく下落していて、ハイテクや資本財などの景気敏感銘柄はボラティリティが大きいと言われる経験則もあてはまっています。

上のテーブルとグラフは実際の数字を可視化したものですが、これを見るとよくわかると思います。

この棒グラフで一番の気づきはTLTの強さです。
経費率の安さと利回りの良さ、それと価格の安定性から債券ETFはもっぱらBNDを買っていましたが、TLTは20年超の長期米国債に投資していることからも、有事のときはその強さが際立ちます。
もう少し、TLTのポーションを増やしてもいこうと思います。

もう一つの気付きは、一口にディフェンシブ銘柄と言っても個々の銘柄の動きはだいぶ異なるということです。
私のポートフォリオではゼネラル・ミルズ、コカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブルそれにユニリーバの4つが生活必需品セクターでディフェンシブ銘柄の代表ですが、ゼネラル・ミルズが10%のプラスに対してユニリーバは35%のマイナスになるなど、だいぶ様子が違います。

今、私の生活必需品セクターの中ではプロクター・アンド・ギャンブルが半分以上を占めていますが、もう少し平準化したほうがいいという気付きも得られました。

試算結果

この数字を私のポートフォリオに当てはめると、想定されるポートフォリオ下落率は-22.3%です。
今、仮にリーマン・ショックと同じレベルの下落が来たら年間で-22%下落し、金額で言うと500万円を軽く超えます

コロナショックのときは約300万円が溶けましたが、その時も狼狽売りせず、むしろ買い進むことができたので、今の資産規模とアセット・アロケーションから考えると、このレベルの下落には耐えられると思います。

もちろん、次来る下落がリーマン・ショックと同じものとは限りませんが、このようにダメージを試算して心の準備をしておくと、実際に下げ相場が来た時の行動のとり方はだいぶ変わってくるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実際に計算すると、自分のポートフォリオの中身を確認したり、株価データを抽出する必要があるので、それなりに大変な作業ですがやる価値は大いにあります

私はグラフ作成やデータ抽出はPythonで行いましたが、もし作業をしている中でわからないことなどがあれば「お問い合わせ」からご連絡いただければお答えいたします。


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Posted by Econ