『市場サイクルを極める』で最高の相場観を身につける

2018年12月29日投資,書評長期投資

※この記事は2020年9月4日に更新しました.

どうも,Econです.

投資や資産運用について勉強したいけど,本が多すぎてどれがいいのかわからない!という人は多いと思います.
私はこれまでマネー本を100冊以上読んできましたが,その中で特におすすめだと思う本をこのブログでも紹介していきます.

この記事で紹介するのはハワード・マークスの『市場サイクルを極める』です.
ハワード・マークスはオークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者で,オークツリー・キャピタル・マネジメントの運用額は1,200億ドルを超えていて,米国の金融界で知らない人はいません.

バフェットも「ハワード・マークスの顧客向けレターは常に新しい学びがあるので,最優先で読むことにしている」と言うくらいハワード・マークスの発言は重要視しているウォール街の賢者です.

ハワード・マークスは『投資で一番大切な20の教え』という本も書いており,こちらも投資をする人は必読ですが,これについては下の記事で書いています.

バフェットも絶賛!! 投資家必読の書『投資で一番大切な20の教え』

どんな人に向けられた本か

難易度
400ページを超える厚い本で,内容も少し難しいので中級者以上向けです.

投資スタイル
サイクルという長い期間で捉えるものがテーマのため,長期運用を目指す人に向けられた本で,パッシブ運用,アクティブ運用のどちらにも役に立ちます.

一方,デイトレーダーのように短期で売買を繰り返したり,テクニカル分析を重視するいわゆるチャーティストには向きません.

この本のメッセージ

この本の一番のメッセージは「市場のサイクルを正しく分析し,正しい見識を持てば勝利の確率を高めることができる」です.

そして,サイクルについて正しい認識を持てるように,

  • 今は景気サイクルのどこか
  • 企業の利益サイクルはどの段階か
  • 投資家の心理状態はどうなっているか

と各論について詳細に説明されています.

特に印象的なのは,投資家の心理状態の章で

投資家の認識は極大点と極小点という両極限の間を,一方の極限からもう一方の極限に向かって猛スピードで動き,「幸せな中心点」に位置する時間はゼロに等しい

と言っている点です.

3月末のコロナショックの時には阿鼻叫喚の嵐だったのに,たった5ヶ月でダウや日経平均はコロナ前の水準を回復し,NASDAQに至っては史上最高を更新している状況を見ると,ハワード・マークスの言っていることがストンと腹落ちします.

で,その後に来る

人はそうあってほしいと願うことを真実だと思い込み,希望的観測は深く根を下ろす.
だから投資家はいい時期の後にさらにいい時期を続くのだと思い込みがちだが,それは成功に周期的な性質があることをないがしろにした考えである

という記述にドキリとします.
この記事は2020年9月初めに書いてますが,たしかに最近の株高はバブルの様相です.

まとめ

この本が言っている優れた投資家,つまり

  • 過去に似たパターンはなかったか気にかけている
  • 自分たちが今サイクルのどこにいるのか注意を払っている
  • そして,それが投資家の心理や行動にどう影響を与えているのか自問自答している

のようになり,自分の考えに根ざした相場観が出来上がれば投資家としてとても大きな財産です.

かなり奥の深い本なので1, 2回読んで終わりではなく,時間を置いて違うサイクルにいる時に何度も読み直すと,そのたびに新しい気付きを得られる本です.

10冊の本を読むより,この本を10回読むことをオススメします.


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Posted by Econ